ZIPANG-9 TOKIO 2020全国の地方自治体のインバウンド施策の現状と課題【JTBコミュニケーションデザイン】


大山蒜山三徳山地域


三徳山の国宝「投入堂」                                                                編集局 イメージ                


大山蒜山三徳山地域

大山蒜山三徳山地域は、中国地方最高峰の大山と、その周辺の草原景観が広がる蒜山、船上山、毛無山一帯、照葉樹林から落葉広葉樹林まで連続した自然植生が残る三徳山から成り、豊かな生態系と自然景観を有する地域である。また、修験道の聖地である大山、船上山、三徳山は、伯耆三嶺(ほうきさんれい)と称され、古くから山岳信仰が盛んであり、いずれも国史跡に指定されるとともに、三徳山と大山はそれぞれ日本遺産にも認定されている。


また、三徳山の国宝「投入堂」をはじめとする歴史的な建造物や大山寺・阿弥陀如来像など、両地区には多数の重要文化財が現存する。さらに大山寺は平成 30 年に開山 1,300 年を迎えるなど、多様な自然環境に歴史・文化を包含した地域でもある。


大山、船上山、毛無山、蒜山三座など登山に人気の山々をはじめ、大山寺、大神山神社、 阿弥陀堂、三徳山三佛寺などの社寺、桝水高原、蒜山高原のキャンプ場やスキー場など、四 季を通じて幅広い人々が利用している。特に大山(剣ヶ峰)は標高 1,729m の独立峰で、山 頂からは眼下に日本海、遠くは隠岐島、蒜山三座や中国山地の山々など 360 度の眺望が開け、 国内外からの登山利用が多い。


また、大山には西日本最大規模のブナ林が広がり、国指定特別天然記念物のダイセンキャ ラボクや高山植物が生育するほか、森林性の鳥類が多く生息しており、蒜山や毛無山周辺に はフサヒゲルリカミキリやウスイロヒョウモンモドキ等の希少な草原性の昆虫が見られる。


 一方、大山山頂では多くの登山者に踏み荒らされて裸地化が進行したため、昭和 60 年に地元による「一木一石運動」が始まり、現在は山頂の植生が回復しつつあるなど、オーバー ユースに対する先進的な取組も行われている。

(三徳山の国宝「投入堂」について、詳しくはアーカイブリンク記事をご覧ください。)



お寺ステイ 宿坊「観音院」


只今ぁ〜 またお世話になりま〜す‼「あぁ~お帰り!」         編集局イメージ



全国の地方自治体のインバウンド施策の現状と課題


【調査結果のポイント】

※全国の地方自治体でインバウンド(訪日外国人旅行)業務に携わる職員515人にアンケート調査を実施し、結果をまとめました。


1.インバウンド施策によって期待できるのは、観光名所や地元飲食店・宿泊施設の"経済的なメリット"。

都市圏以外で特に期待感が強い。


2.インバウンドの促進施策を実施しているという回答は74%。

「実施している」のは、「オンライン広告やSNSを活用した情報発信」「観光パンフレットやガイドブックの制作・配布」。


「効果があった」のは、「外国語対応のウェブサイトや観光案内所の設置」「オンライン広告やSNSを活用した情報発信」「外国人旅行者向けのキャンペーンや割引サービスの提供」。


3.インバウンド旅行者にアピールする観光スポットは、「歴史的名所」や「イベント・祭り」「街並みや商店街」。


4.インバウンド施策実施における課題は、「インフラや交通アクセス」「インバウンド旅行者を受け入れる体制」「費用対効果」「効果測定の方法」。都市圏以外で課題感が強い。


5.インバウンド施策の効果を測定しているのは56%。測定方法の最多は「訪日外客の数」。


6.DXに課題を感じている割合は92%。最多回答は「DXの知識や経験がある人材がいないこと」都市圏以外では「十分な予算がないこと」も上位に挙がる。


7.インバウンド施策検討に必要な分析データは、「どのSNSがインバウンド訪日につながったかの解析」、「実施した施策別のインバウンド訪日客の数」「訪日客の出身国別の行き先や滞在日数」。


8.インバウンド業務へのモチベーション、「インバウンドは意義のあるテーマだと思う」、「新しい知識や考え方が身についた」が6割。一方で「インバウンド業務はむずかしい」とする回答も6割近くに上る。


【まとめと提言】

■インバウンドは、地域への経済効果が期待される重要課題

■外国語対応とメディア活用がインバウンド促進のキーワード

■インフラや体制の整備とともに、施策の効果を測定し費用対効果を高める

■DX推進により課題を解決する

■公務員(自治体職員)のモチベーションに寄り添った施策を


観光は日本経済における重要分野ですが、中でも世界の観光需要を取り込むインバウンド(訪日外国人旅行)は成長が予想されています。2024年7月の訪日外客数の推計値は約329万人※と5カ月連続で300万人超えとなり、コロナ禍以前の2019年の実績を超える高水準を維持しています。今後のインバウンドの動向を左右する要因の1つに、インバウンドを受け入れる地域の体制が挙げられます。


※2024年8月21日 日本政府観光局 PRESS RELEASE 報道発表資料 訪日外客数(2024年7月推計値)より引用


このたび、JTBグループで様々なコミュニケーションサービスを提供する株式会社JTBコミュニケーションデザインはワーク・モチベーション研究所にて、全国の地方自治体でインバウンド業務に携わる公務員515人にアンケート調査を行い、その結果を「全国の地方自治体のインバウンド施策の現状と課題―外国人観光客をめぐる自治体職員の期待と悩み―」としてまとめました。


【調査概要】


調査方法

インターネットリサーチ(調査会社に登録するモニターから該当者を抽出)

調査対象者

全国の地方自治体でインバウンド事業に携わる公務員

都市圏206人(東京圏、大阪圏、名古屋圏の3大都市圏に勤務する回答者)

都市圏以外309人(3大都市圏以外に勤務する回答者)

実施期間

2024年7月19日~7月23日


<主な調査結果>


1.インバウンド施策によって期待できるのは、観光名所や地元飲食店・宿泊施設の"経済的なメリット"。


都市圏以外で特に期待感が強い。
全国の地方自治体でインバウンド施策に携わる職員515人に、インバウンド施策成功時のメリットについてたずねたところ、観光名所、地元飲食店、宿泊施設における経済的メリットが上位に挙げられました。特に都市圏以外の自治体において、この3つの経済メリットへの期待が大きい傾向が見られました。続いて、既存事業や新規事業における雇用の増加を挙げる回答が3割以上あり、若年層の増加や人口の増加という回答も2割以上ありました。



2.インバウンドの促進施策を実施しているという回答は74%。


「実施している」のは、「オンライン広告やSNSを活用した情報発信」「観光パンフレットやガイドブックの制作・配布」。「効果があった」のは、「外国語対応のウェブサイトや観光案内所の設置」「オンライン広告やSNSを活用した情報発信」「外国人旅行者向けのキャンペーンや割引サービスの提供」。

インバウンド施策を実施しているとする回答(「実施している」+「どちらかというと実施している」)は全体の74%でした。都市圏以外の方が実施していると回答する割合は高い結果でした。



実施しているという回答者に施策の内容をたずねたところ、「オンライン広告やSNSを活用した情報発信」「地域の観光パンフレットやガイドブックの制作・配布」「外国語対応のウェブサイトや観光案内所の設置」が多く挙げられました。



更にインバウンド促進施策を実施したと回答した方に、各インバウンド施策の効果を聴取したところ、効果があったという回答が多い施策は「外国語対応のウェブサイトや観光案内所の設置」「オンライン広告やSNSを活用した情報発信」「外国人旅行者向けのキャンペーンや割引サービスの提供」でした。


効果があった販売促進策(複数回答)



3.インバウンド旅行者にアピールする観光スポットは、「歴史的名所」や「イベント・祭り「街並みや商店街」。


インバウンド旅行者にアピールする観光スポットについてたずねたところ、「歴史的な名所や史跡」が最も多く挙げられました。次点には、都市圏では「街並みや商店街」が、都市圏以外では「イベント・祭り」が挙げられました。都市圏以外は「温泉・銭湯などリラックスできる施設」や「海や川などの自然」が、都市圏よりも多い結果でした。


インバウンド向け観光スポット(複数回答)



4.インバウンド施策実施における課題は、「インフラや交通アクセス」「インバウンド旅行者を受け入れる体制」「費用対効果」「効果測定の方法」。都市圏以外で課題感が強い。


インバウンド施策実施において困難だと感じていることについてたずねたところ、「地域のインフラ整備や交通アクセスの改善」「インバウンド旅行者の増加とそれを受け入れる体制のバランス」「費用対効果(プロモーションや施策に対する効果)がわからない」「成果をどのように測定すればいいのかわからない」が上位に挙げられました。上位の項目については、都市圏以外のほうが課題として認識する割合が高い結果でした。



5.インバウンド施策の効果を測定しているのは56%。測定方法の最多は「訪日外客の数」。

インバウンド施策の効果を測定していると回答したのは、全体で56%でした。



インバウンド施策の効果測定方法は「訪日外客の数」が49%と他の選択肢を引き離して最も多く、次いで「SNSのインバウンド専用アカウントのフォロワー数」35%、「サイトへの海外からのアクセス数」34%、「訪日外客へのアンケート結果」30%、「サイト訪問から宿泊申込につながった数」23%でした。



6.DXに課題を感じている割合は92%。最多回答は「DXの知識や経験がある人材がいないこと」


都市圏以外では「十分な予算がないこと」も上位に挙がる。
インバウンド事業を行う上で、DX(デジタルトランスフォーメーション)に課題を感じるか否かをたずねたところ、課題を感じると回答した割合(「課題を感じている」+「どちらかというと課題を感じている」)は全体で92%。



DXで課題だと感じる内容として一番多かったのが「DXの知識や経験がある人材がいないこと」、次いで「DXによって何を達成するかが明確になっていないこと」でした。都市圏以外では「推進するのに十分な予算がないこと」という回答が3位に挙がり、その割合も都市圏より多い結果でした。



7.インバウンド施策検討に必要な分析データは、「どのSNSがインバウンド訪日につながったかの解析」、「実施した施策別のインバウンド訪日客の数」「訪日客の出身国別の行き先や滞在日数」。


インバウンド施策検討の上で必要な分析データをたずねたところ、「どのSNSがインバウンド訪日につながったかの解析」が最も多く挙げられ、特に都市圏以外での割合が多い結果でした。次いで「実施した販売促進施策別のインバウンド訪日客の数」、「訪日客の年代や男女別の行き先や滞在日数」、「訪日客の出身国別の行き先や滞在日数」への要望が挙げられました。



8.インバウンド業務へのモチベーション、「インバウンドは意義のあるテーマだと思う」、「新しい知識や考え方が身についた」が6割。

一方で「インバウンド業務はむずかしい」とする回答も6割近くに上る。


インバウンド事業に取り組む際の心情をたずねたところ、全体の63%が「インバウンドは日本や世界にとって意義のあるテーマだと思う」と回答し、インバウンド業務への意義を感じていることがうかがわれました。

次いで「新しい知識や考え方が身についた」「もっといろいろなことを知りたい」の回答も多く、インバウンド業務の内容が新しく、知識向上への意識もあることが示されました。

「インバウンド業務にやりがいを感じる」「インバウンド業務は楽しい」という回答も半数近くあり、都市圏以外で特にこの傾向が強い結果でした。

その一方で、「インバウンド業務はむずかしい」という回答も全体で58%あり、「成果や結果を出さねばならないというプレッシャーを感じる」「インバウンド業務について相談できる人が、職場の内外にいない」という回答も半数近く見られました。



【調査対象者について】

地方自治体勤務かつインバウンド領域に関与している、都市圏勤務者206人/都市圏以外勤務者309人の計515人にアンケート調査を実施した。


対象者を抽出するために、都市圏/都市圏以外の男女20-69歳・公務員に事前調査を実施し、
自治体勤務かつ都市圏/都市圏以外の自治体にお勤めでインバウンド領域に関与している人を抽出しました。


本調査での、性別・年齢・インバウンド業務に費やす時間の内訳は以下の通りです。



<主な調査結果>

1.インバウンド施策によって期待できるのは、観光名所や地元飲食店・宿泊施設の"経済的なメリット"。


都市圏以外で特に期待感が強い。
全国の地方自治体でインバウンド施策に携わる職員515人に、インバウンド施策成功時のメリットについてたずねたところ、観光名所、地元飲食店、宿泊施設における経済的メリットが上位に挙げられました。


特に都市圏以外の自治体において、この3つの経済メリットへの期待が大きい傾向が見られました。続いて、既存事業や新規事業における雇用の増加を挙げる回答が3割以上あり、若年層の増加や人口の増加という回答も2割以上ありました。


<まとめと提言>

全国の自治体に勤務する公務員(自治体職員)515人にアンケート調査を行った結果、インバウンド施策の実施状況や効果測定などの現状が明らかになりました。また、インバウンド業務に携わる自治体職員のモチベーション状態も示されました。
以下に、調査結果から推測できる今後の課題と展望についてまとめます。


1. インバウンドは、地域への経済効果が期待される重要課題

インバウンドに関しては、2023年3月に「観光立国推進基本計画」が閣議決定されておりその中には、訪日外国人旅行消費額の早期5兆円達成、2025年までに訪日外国人旅行者数3,188万人(2019年水準)超えの目標が設定されています。


※2023年3月31日閣議決定「観光立国推進基本計画」より引用本調査においてもインバウンドに携わる地方自治体職員の半数が、インバウンド施策によって、観光名所や地元飲食店・宿泊施設などの"経済的なメリット"が期待できると回答しました。この期待は、特に都市圏以外の自治体職員の回答に強く示され、都市圏以外でのインバウンドへの期待が感じられました。


雇用増加や人口増加について期待するという回答は経済メリットよりも少ない割合ではありましたが、2~3割の肯定回答があり、自治体職員の3人に1人、あるいは4人に1人は、インバウンドが雇用増加や住民数の増加につながるという期待を持っている可能性が推測できます。


インバウンドは地域への経済効果や今後の地域活性化、地方創生のための重要課題と言えるでしょう。


2. 外国語対応とメディア活用がインバウンド促進のキーワード

効果的だったインバウンド施策として上位に挙がったのは、「外国語対応のウェブサイトや観光案内所の設置」「オンライン広告やSNSを活用した情報発信」「外国人旅行者向けのキャンペーンや割引サービスの提供」でした。これらの施策により、訪日旅行の可能性のある潜在顧客にアピールして認知度を上げ、キャンペーンやサービスなどで一層の動機づけを図ることが重要であると考えられます。


調査では地域の歴史的名所、イベント・祭り、街並みや商店街などがインバウンド旅行者にアピールする観光スポットとして挙げられましたが、これらについても外国語対応およびメディア活用によって広く告知していくことが求められます。例えば、歴史的名所を外国語対応の説明をつけてオンラインで掲載したり、外国人旅行者が地域で楽しんでいる様子を個人情報の保護を行った上でSNSで投稿するなどの方法が考えられます。


もちろんこうしたアピールが可能となる実際のイベントやお祭りの開催なども重要な施策となるでしょう。リアルとオンライン、メディア等を複合的に活用することが今後のインバウンド促進に求められていると言えます。


3. インフラや体制の整備とともに、施策の効果を測定し費用対効果を高める

インバウンド施策実施における課題として、インフラや交通アクセス、インバウンド旅行者を受け入れる体制が挙げられました。さらに近年ではオーバーツーリズムの問題も指摘されており、これらの課題への対策は、訪日外国人旅行者だけでなく地域住民の安全や日常生活を守るという観点からも改善が必須と考えられます。


費用対効果や効果測定の方法がわからないという課題も挙げられました。効果測定を行っているという回答は56%あり、測定内容も「訪日外客の数」が最も多い一方で、詳細な効果測定、「サイト訪問から宿泊につながった数」などの割合は少ない結果でした。


地方自治体の現場では効果が明確には把握できない状況で、インバウンド促進を試行錯誤しながら行っているケースもあると推測されます。限られた予算の中で効果的に施策を行うためにも、それぞれの施策の効果をできるだけ精緻に測定し、次の施策に活かすことが重要と言えます。


必要なデータとして挙げられたのは「どのSNSがインバウンド訪日につながったかの解析」「実施した施策別のインバウンド訪日客の数」「訪日客の出身国別の行き先や滞在日数」などでした。これらは、インバウンド施策に実際に携わる回答者の実感が表れている調査結果であると思われます。どのメディア、どの施策がどのような国からの訪日につながり、日本のどの地域に来て、何日滞在してくれるのかといった詳細な測定をできることが望まれています。


4. DX推進により課題を解決する

上述のようにオンラインを活用したインバウンド施策を企画し実施する上でも、また施策の効果を測定する上でもITに関する知識や技術は欠かせないと考えられ、地方自治体組織においてもDX推進は必須と思われます。


本調査ではDXに関しても回答を求めましたが、インバウンド事業を行う上でDXに課題を感じているという回答の割合は92%と多く、課題の内容としては「DXの知識や経験がある人材がいないこと」「DXによって何を達成するかが明確になっていないこと」が多く挙げられました。


都市圏以外では「十分な予算がないこと」も上位に挙がり、限られた予算の中で最大限の効果が発揮できることを行っていく必要があると思われます。自治体組織内にDX人材を採用する、あるいは外部組織と連携したり部分的に業務をアウトソーシングすることも検討の俎上にあると考えられます。


5.公務員(自治体職員)のモチベーションに寄り添った施策を

回答者にインバウンド業務に取り組む際の心情をたずねたところ、「インバウンドは日本や世界にとって意義のあるテーマだと思う」という回答が6割以上あり、モチベーションの要素である仕事の意義を感じながら業務に当たっている様子が示されました。


一方で「インバウンド業務はむずかしい」という回答も6割近くあり、「新しい知識や考え方が身についた」も6割ありました。これらの回答から、業務に未知の部分や新しい内容が含まれることがモチベーションを高める効果を持ちつつも、その分業務の難しさや困難な事象も生じていることが推測されます。


このような事から、担当者のモチベーションを考慮した対応が求められます。例えば、知見を深める研修や教育の提供、それぞれが身につけた知識や問題意識を定期的に共有し、解決のヒントを得る勉強会の場づくり、また組織内に随時相談できる人や部門があることも重要です。


ただ、インバウンドならではの専門的な知識や先述した効果測定、DXに関する知識については、地方自治体の現場の組織内だけで解決することがむずかしい場合も考えられます。そのため、地方自治体同士で合同の対策を講じたり、外部の専門知識を有する組織と連携するなど柔軟に考えていく必要があると思われます。



鎹八咫烏 記
石川県 いしかわ観光特使
伊勢「斎宮」明和町観光大使


協力(敬称略)

紅山子(こうざんし)


※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。



アーカイブ リンク記事をご覧ください。


インバウンド対応の取組を!

環境省「国立公園ステップアッププログラム2020」


中部山岳国立公園


趣旨

環境省では明日の日本を支える観光ビジョンに基づき 国立公園満喫プロジェクトを推進しています。


阿寒国立公園、十和田国立公園、日光国立公園、伊勢志摩国立公園、大山隠岐国立公園、阿蘇くじゅう国立公園、霧島錦江湾国立公園、慶良間諸島国立公園の8か所の国立公園で「国立公園ステップアッププログラム2020」を策定し、2020年を目標にインバウンド対応の取組を計画的・集中的に実施し、日本の国立公園を世界の旅行者が長期滞在したいと憧れる旅行目的地にします。


背景

政府全体で、2020年の訪日外国人旅行者数を4,000万人とする 「明日の日本を支える観光ビジョン」の施策に取り組んでいます。


この観光ビジョンの10の施策のひとつとして、国立公園の「ナショナルパーク」としてのブランド化を目指し、まずは8か所の国立公園で、「国立公園ステップアッププログラム2020」を策定し、訪日外国人を惹きつける取組を計画的、集中的に実施します。


特徴

日本の国立公園は、優れた自然のみならず、その自然に育まれた伝統文化や食などの地元特有の人の暮らしに触れられるのが特徴です。


課題

インバウンドに対して、国立公園のポテンシャルが十分に引き出されていない

1.外国人が満喫できるメニュー、快適な利用環境の未整備

2.外国人をも魅了する公園利用拠点の不備

3.外国人に日本の国立公園の魅力が伝わっていない


方向性

1.「最大の魅力は自然そのもの」をコンセプトに、非日常な体験を世界の人々に提供 2.最高の自然環境をツーリズムに開放し、高品質・高付加価値のインバウンド市場を創造


国立公園満喫プロジェクトの取り組み

平成28年9月8つの公園ごとに地域協議会を設置 平成28年12月各地域協議会において「ステップアッププログラム2020」を策定。


平成29年1月以降8公園のビューポイント(重点取組地域)において、インバウンド増加に向けた本格的取り組みを実施。


全国の国立公園に展開! 2020年までに訪日外国人の国立公園利用者数を1000万人に! ※2015年の訪日外国人の国立公園利用者は430万人


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG TOKIO 2020「環境省 明日の日本を支える観光ビジョンに基づき 国立公園満喫プロジェクトを推進!」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/1853133



国宝 三徳山三佛寺 


三徳山三佛寺~瞑想~

文化庁の日本遺産に第一号で認定された神秘と奇跡の国宝 三徳山。今、外国人にもパワースポットとして注目を集めている。


三佛寺 縁起

三徳山三佛寺(さんぶつじ)は、標高899.9mの三徳山にある天台宗の古刹である。
麓に輪光(りんこう)、 正善(しょうぜん)、皆成(かいじょう)の三院、そして本堂の裏の宿入(しくいり) 橋を渡ると、背後にそびえる輝石安山岩とその集塊岩の急な北斜面を利用して、 文殊堂(もんじゅどう)、地蔵堂(じぞうどう)、納経堂(のうきょうどう)、投入堂(なげいれどう) といった多数の国宝や重要文化財の建造物、鐘楼、観音堂(かんのんどう)、元結掛堂(もとゆいかけどう) 、不動堂(ふどうどう)、十一面観音堂等が建てられている。 


三佛寺の由緒は明確ではないが、寺伝によると、慶雲三年(706)役小角(えんのおづぬ) が三弁の蓮花を散らしたところ、その一弁がここに落ちたので(ほかは伊予石槌山と吉野) 堂宇を建てて修験の行場にしたといわれている。


三徳山奥の院「投入堂」は役の行者が法力で投入れたとされ、 建立方法については、今もなお謎のままである。


平成十三年(2001)、奈良文化財研究所が行った年輪年代測定によって、 投入堂は平安時代後期(1086~1184)に建てられ、 納経堂も投入堂と同時期に建立されたことが判明した。 


嘉祥二年(849)、慈覚大師(じかくたいし)によって伽藍(がらん)が建立され、 阿弥陀・釈迦・大日の三尊を安置したので三佛寺といわれるようになったという。ただし、慈覚大師の来山は史実には明らかではない。


源頼朝、足利義満ともに同寺を尊崇し、盛時は38寺49院を数えたというが、 兵火によりその多くを焼失した。


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG TOKIO 2020「今も伝説が語り継がれる神と仏が宿る山 そして断崖絶壁に立つ国宝 三徳山三佛寺投入堂」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/1367759



観光庁による調査結果発表

訪日外国人旅行者の「困った」が減少!

一方、地方部の受入環境には課題も


浅草仲見世通りの賑わいは・・・

「冬の水 一枝の影も 欺かず」 中村草田男


東京、広島の2地域で観光関連施設の訪問調査(計136施設)を実施し、外国語表記及び翻訳の背景を把握。


~受入環境整備の促進に向けて、訪日外国人旅行者を対象に、訪問地ごとの状況についてアンケート調査を実施~

観光庁では、訪日外国人旅行者がストレスなく快適に観光を満喫できる環境整備を進める上で、これらの現状と課題を明らかにし施策に反映させるため、外国人旅行者が訪日旅行中に困ったことを継続的に調査しています。


令和元年度は、新たに訪問地ごとの傾向についても調査を行いました。 調査の結果、旅行中全体を通して「困ったことはなかった」の割合が過去最高を記録し、各項目別でも全般的に「困った」割合が減少する一方で、都市部と地方部の比較では「便利」と感じた割合は地方部が顕著に低い結果となり、地方部の受入環境整備には改善の余地があることが明らかになりました。


本調査の結果を踏まえ、引き続き、外国人旅行者受入環境の整備促進に取り組んでいきたいとの発表がありました。


1.実施概要

<調査期間> 令和元年 9 月~12 月

<回答件数> 4,006 件

<調査場所> 成田国際空港・東京国際空港・関西国際空港・新千歳空港・福岡空港

<調査内容> 訪日外国人旅行者を対象に、訪問地毎に旅行中困ったこと等のアンケートを実施


2.調査結果


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-4 TOKIO 2020 観光庁による調査結果発表。 令和元年度 『訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート』
https://tokyo2020-4.themedia.jp/posts/8004215



学べる、泊まれる、「宿坊でテレワーク」


〜癒されるこの環境、この空間~
嗚呼 !日本の方たちが羨ましいです …いつでも好きな時に来られるなんて・・・


開創以来、地域の心のより所であり続ける観音院。
すべての人を包み込む安心は、旅人の安心ともなるはずです。

桐生の歴史・文化を見守り続ける観音院を入り口に 「伝統と革新」「旅と暮らし」「日常と非日常」など、 さまざまな魅力を編むように巡る旅が皆様をお迎えします。


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-4 TOKIO 2020 学べる、泊まれる、貸切りOK!「宿坊でテレワーク」全国予約スタート(1)
https://tokyo2020-4.themedia.jp/posts/8585154



~海外から人気の山里 飛騨〜【お寺ステイ】


~秘境 五色ケ原~(横手滝)


もう一つの高山~秘境 五色ケ原~

この森には、翅をもった体長10㎝くらいの人間の姿によく似た妖精が住んでいます。翅は透きとおり、昆虫の翅に似ています。そして月の光に当たると雌は虹色に、雄は銀色に光るのです。


飛騨地方とは、飛騨市、下呂市、高山市(現在、国府町、荘川町含む)、そして、世界遺産に指定された大野郡白川村(白川郷)一帯、即ち岐阜県北部地方のことを指しています。


地理的には、飛騨山脈の西側一体を指し、周りを険しい山に取り囲まれた盆地で、森林(山地)の占める面積が大きく 冬には雪が多い日本海側型の気候となります。


歴史的には『続日本紀』や『万葉集』にも「斐太」や「斐陀」等の記載があり、古くから木工技術が盛んで「飛騨の匠」の名は熟練職人として頂点に立ち、今尚、燦然と輝き続けています。


日本の原風景を残す町と言われる「飛騨高山」や、白山ユネスコエコパーク「荘川エリア」、世界遺産の「白川郷の合掌造り集落」、日本三名泉の下呂温泉、ユネスコ無形文化遺産登録「起し太鼓(古川祭)」で有名な飛騨古川が含まれており、四季を通して日本各地から、また現代に至っては多くの外国人訪問客が増え続ける中、日本文化の基層に触れ、深い感銘を与える地域となって来ました。  


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-4 TOKIO 2020 ~海外から人気の山里 飛騨〜 そしてその日本文化に最も疎い私達日本人【お寺ステイ】(2)
https://tokyo2020-4.themedia.jp/posts/8596146



やっぱり行きたい!日本人の心のふるさと

「伊勢神宮」&「斎王と斎宮」&「熊野古道 伊勢路」


愛子様 伊勢神宮外宮・内宮 参拝 その時、降っていた雨がぴたりと止んだのでした。
きっと、天照大御神様が・・・


伊勢神宮

日本人の御祖神(みおやがみ)で、現在でも内宮・外宮合わせて年間約 1000 万人が訪れる「日本の聖地」。

内宮・外宮を中心に125 の社で成り立ち、外宮から内宮へ参拝するのが古くからの習わし。


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-5 TOKIO 2020やっぱり行きたい!日本人の心のふるさと「三重県の~多様な魅力~ご存知ですか⁈」
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/12311322



※現在、2400件余の記事掲載、下記のサイトからご覧ください。


ZIPANG-9 TOKIO 2020 (VOL-9)
https://tokyo2020-9.themedia.jp/


ZIPANG-8 TOKIO 2020 (VOL-8)
https://tokyo2020-8.themedia.jp/


ZIPANG-7 TOKIO 2020 (VOL-7)
https://tokyo2020-7.themedia.jp/


ZIPANG-6 TOKIO 2020 (VOL-6)
https://tokyo2020-6.themedia.jp/


ZIPANG-5 TOKIO 2020 (VOL-5)
https://tokyo2020-5.themedia.jp/


ZIPANG-4 TOKIO 2020 (VOL-4)
https://tokyo2020-4.themedia.jp/


ZIPANG-3 TOKIO 2020 (VOL-3)
https://tokyo2020-3.themedia.jp/


ZIPANG-2 TOKIO 2020(VOL-2)
https://tokyo2020-2.themedia.jp/


ZIPANG TOKIO 2020 (VOL-1)
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/


ZIPANG-9 TOKIO 2020

日本の精神文化と国土の美しさについて再発見 その1. 全世界との情報の共有化 その2. 偏り、格差のないローカリティの尊重! その3. 美しきものへの学び、尊敬、関心を高める教育と推進

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