卓越した精緻の技と美が一堂に。日本の工芸の最新作が集結する公募展「第71回 日本伝統工芸展」を日本橋三越本店で9月11日(水)より開催。
一般公募の入選作と重要無形文化財保持者(人間国宝)の最新作を含む約550点を一堂に展観
日本橋三越本店では、9月11日(水)から9月23日(月・振替休日)まで、
本館7階 催物会場において、『第71回 日本伝統工芸展』を開催中です。
本展は、日本の優れた伝統工芸の保護と育成を目的に、
公益社団法人 日本工芸会が毎年開催する公募展です。
陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の7部門の一般公募作品1,085点より厳正な鑑査を経て選ばれた入選作と重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)の最新作を含む約550点を一堂に展観します。
一般公募の入選作と重要無形文化財保持者(人間国宝)の最新作を含む
約550点を一堂に展観
日本初の「デパートメントストア宣言」から今年で120周年を迎えた三越は、百貨店として開業した当時から、芸術・文化振興に取り組んでまいりました。
その一環として「日本伝統工芸展」を開催しており、1954年(昭和29年)「第1回 無形文化財日本伝統工芸展」開催して以来、「日本伝統工芸展」として毎年開催し、今回で第71回を迎えます。
本展では、一般公募の入選作品と重要無形文化財保持者(人間国宝)の最新作を含む約550点を一堂に展観。
日本に伝わる卓越した工芸技術をさらに磨き上げ、現代の生活感覚に合わせて創造された工芸作品の数々を紹介します。また、受賞作家や学識者による作品解説やギャラリートークなどのイベントも開催し、日本の伝統工芸を身近に感じる機会を提供します。
【受賞作品】
■日本工芸会総裁賞
金工=鐵地象嵌花器(てつじぞうがんかき) 原 智
■高松宮記念賞
人形=木芯桐塑和紙貼「あかばな」(もくしんとうそわしばり「あかばな」) 満丸 正人
■文部科学大臣賞
木竹工=神代杉造箱(じんだいすぎづくりばこ) 角間泰憲
■東京都知事賞
染織=型絵染着物「あすなろの森」(かたえぞめきもの「あすなろのもり」) 遠藤 あけみ
■NHK会長賞
陶芸=五金彩鉢「游ぐ月」(ごきんさいばち「およぐつき」) 高橋 朋子
■朝日新聞社賞
漆芸=螺鈿堆錦箱「汽水域」(らでんついきんばこ「きすいいき」) 松崎 森平
■日本工芸会会長賞
諸工芸=七宝鉢「律」(しっぽうばち「りつ」 ) 安藤 令子
■日本工芸会保持者賞
陶芸=銀泥彩磁鬼灯文鉢(ぎんでいさいじほおずきもんはち) 井戸川 豊
【ギャラリートーク】 ■各日 午後0時30分~ ■本館7階 催物会場
<列品解説>
9月11日(水) 【陶芸】伊藤 嘉章(愛知県陶磁美術館総長・町田市立博物館長)
9月13日(金) 【染織】髙𫞎 寬(染織作家)
9月16日(月・祝) 【漆芸】大谷 早人(漆芸作家・重要無形文化財「蒟醬」保持者)
9月17日(火) 【金工】奥村 公規(金工作家)
9月18日(水) 【木竹工】諸山正則(工芸史家)
9月19日(木) 【人形】林 直輝(日本人形文化研究所長)
9月20日(金) 【諸工芸】氣賀澤 雅人(硝子作家)
<受賞者によるギャラリートーク>
9月14日(土)
【金工】原 智(日本工芸会総裁賞 )
【漆芸】田中 義光(日本工芸会奨励賞)
【諸工芸】江里 朋子(日本工芸会奨励賞)
9月15日(日)
【人形】満丸 正人(高松宮記念賞)
【陶芸】井戸川 豊(日本工芸会保持者賞)
【染織】遠藤 あけみ(東京都知事賞)
【木竹工】大木 淑恵(日本工芸会奨励賞)
※敬称略
※諸般の事情により記載の情報、予定していたイベントなどが変更・中止になる場合がございます。
「第71回 日本伝統工芸展」開催概要
会期:9月11日(水)~9月23日(月・振替休日) 午前10時~午後7時 ※最終日は午後5時終了
会場:日本橋三越本店 本館7階催物会場 〔入場無料〕
主催:文化庁、東京都教育委員会、NHK、朝日新聞社、(公社)日本工芸会
協賛:(公財)アサヒグループ財団、(公財)岡田茂吉美術文化財団、(公財)五島美術館、パナソニック ホールディングス株式会社、 (公財)ポーラ伝統文化振興財団、三菱UFJフィナンシャル・グループ
協力:あずさ監査法人、アンカー・シップ・パートナーズ株式会社、Eまちグループ株式会社、株式会社オープンドア、株式会社銀座もとじ、マツダ株式会社
特別協力:株式会社三越伊勢丹ホールディングス
★三越伊勢丹グループはサステナビリティ活動の一環として「日本伝統工芸展」を開催し、芸術振興に取り組んでいます。
三越伊勢丹グループのサステナビリティ活動 一例
2024 年7月30日
株式会社三越伊勢丹ホールディングス
三越伊勢丹グループ
令和6年台湾東部沖地震 緊急支援募金についての御礼とご報告
台湾東部沖地震により被害にあわれた方々に、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。
三越伊勢丹グループでは被災地支援のため、国内グループ百貨店店頭および三越伊勢丹グループWEB募金・寄付サイトを通じて募金活動を実施いたしました。
皆さまからお寄せいただきました寄付金は、日本赤十字社の「2024 年台湾東部沖地震救援金」に寄託し、台湾赤十字組織が行う救援・復興支援活動及び防災・減災事業等に役立てられます。
寄付完了日:2024年7月30日(火)
寄付金:総額 3,194,765円
店頭募金:2,717,265 円、WEB募金:477,500 円
寄付先:日本赤十字社「2024年台湾東部沖地震救援金」
皆さまのご賛同とご寄付に、心より感謝いたします。
日本橋三越本店
住所:東京都中央区日本橋室町1-4-1
電話:03-3241-3311 大代表
鎹八咫烏 記
石川県 いしかわ観光特使
伊勢「斎宮」明和町観光大使
協力(敬称略)
紅山子(こうざんし)
※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。
アーカイブ リンク記事をご覧ください。
紀元前660年の創建『鹿島神宮』
鹿島神宮 奥宮
すべての始まりの地
鹿島神宮は、古文書では神武天皇元年(紀元前660年)の創建と伝えられている。
古来より「神宮」と呼ばれていたのは、伊勢神宮、香取神宮、鹿島神宮の三社のみであった。
由緒と歴史の長さでは別格の存在で、日本全国に約600社ある鹿島神社の総本社である。
旅立つ際に道中の無事を鹿島神宮で祈願する「鹿島立ち」の文化も育まれた。
神々の通り道の東門
鹿島神宮は、皇居ー明治神宮ー富士山ー伊勢神宮ー吉野山ー高野山ー剣山ー高千穂へと一直線に続く聖地であり「神々の通り道の東門」にあたる。
鹿島神宮について
鹿島神宮は、日本建国・武道の神様である「武甕槌大神」を御祭神とする、神武天皇元年創建の由緒ある神社である。
御由緒・御祭神
鹿島神宮の御祭神「武甕槌大神」は、神代の昔、天照大御神の命を受けて香取神宮の御祭神である経津主大神と共に出雲の国に天降り、大国主命と話し合って国譲りの交渉を成就し、日本の建国に挺身されました。
鹿島神宮御創建の歴史は初代神武天皇の御代にさかのぼる。神武天皇はその御東征の半ばにおいて思わぬ窮地に陥られましたが、武甕槌大神の「韴霊剣」の神威により救われた。この神恩に感謝された天皇は御即位の年、皇紀元年に大神をこの地に勅祭されたと伝えられている。
その後、古くは東国遠征の拠点として重要な祭祀が行われ、やがて奈良、平安の頃には国の守護神として篤く信仰されるようになり、また奉幣使が頻繁に派遣された。さらに、20年に一度社殿を建て替える造営遷宮も行われた。そして中世~近世になると、源頼朝、徳川家康など武将の尊崇を集め、武神として仰がれるようになった。
現在の社殿は徳川二代将軍の秀忠により、また奥宮は徳川家康、楼門は水戸初代藩主徳川頼房により奉納されたもので、いずれも重要文化財に指定されている。
鹿島神宮の例祭は毎年9月1日に行われるが、うち6年に一度は天皇陛下の御使である勅使が派遣される勅祭となり、さらにそのうち2回に1回、すなわち12年に一度の午年には、水上の一大祭典である御船祭も斎行される。
宝物
鹿島神宮はその長い歴史故、藤原摂関家や徳川将軍家を始めとする武家の信仰が篤く、奉納いただいた宝物類を多く所蔵しており、宝物館では国宝、重要文化財、茨城県指定文化財、その他御神宝の数々を収蔵展示している。
所蔵品としては、国宝であり日本最古最大の直刀(金銅黒漆平文拵・附刀唐櫃)をはじめ、梅竹蒔絵鞍(重要文化財)、太刀(銘景安)、古瀬戸狛犬、銅印、木造狛犬、黒漆螺鈿蒔絵台(県指定文化財)等古くから伝わる宝物のみならず、神社に縁のある雪村筆「百馬図」、横山大観筆「鹿島洋朝瞰図」、軍艦「鹿島」パネルも展示されている。
なお、直刀の実物大レプリカも展示しているので、実際に手を触れて重量や長さを体感することができる。
鹿島神宮 直刀 神剣「師霊剣」
奈良時代(初~中期)の「常陸国風土記」によると、約1300年前につくられたものと記述がある。 鹿島神宮の祭神である武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)の神剣として神宮の内陣深く秘められてきた神宝。刀身の長さは223.5cmある。
巌流島(船島)で宮本武蔵と決闘した、秘剣燕返しをあみだした佐々木小次郎の名刀・関の孫六(通称・物干し竿)でさえ2メートルなので、その長大さがわかる。
(詳細は下記のURLよりご覧ください。)
ZIPANG TOKIO 2020「すべての始まりの地 『鹿島神宮』紀元前660年の創建(前編)」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2468656
12年に一度の午年に鹿島神宮 『御船祭』
鹿島神宮『御船祭』 竜頭で飾り付けた御座船
9月2日午前8時、行宮御発輿祭の後、約2千名の供奉員による「鹿島立ち」の陸上大行列があり一路大船津へ。
北浦沿岸の大船津には昨年竣工した水上鳥居としては国内最大級の一之鳥居がありますが、そこに設置された桟橋を通って御神輿が鳥居をくぐり御座船へと進む様は見どころの一つでしょう。
これに先立ち大船津では様々な奉祝行事が行われ祭りを盛り上げます。御発船祭の後、御神輿を奉戴した竜頭で飾り付けた御座船は八十余隻の供奉船を従えて鰐川から浪逆浦を経て香取市加藤洲の斎杭まで進みます。
その間の船団渡御は約2時間を要します。拝観は大船津より南へ伸びる堤防、新田、谷原、鰐川の両岸の堤防が良いでしょう。正午頃、香取神宮による御迎祭があり、対岸の潮来河岸では、奉迎者の前で奉祝行事が賑やかに行われます。
御迎祭を終えると船団は一路帰途へつき、午後4時半に楼門前にて行宮御着輿祭が執り行われます。このように、9月2日はその全てが見どころと言る。
(詳細は下記のURLよりご覧ください。)
ZIPANG TOKIO 2020「鹿島神宮 『御船祭』12年に一度の午年に 水上の一大祭典 斎行(後編)」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2475332
金沢・世界工芸トリエンナーレ~工芸が想像するもの~
「第5回金沢・世界工芸トリエンナーレ」は「工芸が想像するもの」をテーマに、公募展と企画展で構成され、公募展では、時代とともに変化し拡がる工芸芸術を世界的視野で捉え、表現力と想像力に富む新しい工芸作品を紹介します。
また企画展では、国立工芸館、石川県立美術館、金沢21世紀美術館の収蔵作品を一堂に集めるとともに、ロエベファンデーションクラフトプライズ2022の受賞作品を加え、多彩な表情を紹介します。
工芸の素材と技術の特徴が発揮された作品を鑑賞することで、想像される表現の拡がりや、新しい可能性をきっと、感じていただけることでしょう。
(詳細は下記のURLよりご覧ください。)
ZIPANG-6 TOKIO 2020第5回金沢・世界工芸トリエンナーレ ~工芸が想像するもの~ 開催!
https://tokyo2020-6.themedia.jp/posts/38548418/
守り伝えられる隠岐の歴史
黒曜石製石器(宮田遺跡出土)
黒曜石は隠岐を代表する岩石の一つであり、旧石器時代から石器の材料として利用されていました。
黒曜石は産地ごとに含まれる微量成分などが違うため、化学的な分析で産地を特定できるという特徴があります。このため、黒曜石の産地は国内でも70箇所以上知られていますが、石器に利用しやすい良質な黒曜石の産地は隠岐を含めて6箇所ほどで、中国地方では唯一の産地だったことが判っています。
隠岐の黒曜石は遙か3万年前から中国地方を中心として新潟県や四国地方まで運ばれており、このことは隠岐の黒曜石が良質であったため、古代の生活には欠かせない石であったことが想像されます。
隠岐の文化を生み出したのは?
隠岐の島 後醍醐天皇肖像
隠岐の多様な文化は、どのようにして生まれ、伝えられてきたのでしょうか。隠岐の歴史・文化の形成要因と考えられる、黒曜石、遠流の島、北前船についてご案内します。
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