ZIPANG-9 TOKIO 2020校長は養老孟司氏「野生の学校」2024/11/23(土)奄美大島にて開校!


    自然という生命をめぐる旅。わたしたちとこの星のために。 

         第1回校長として養老孟司先生を迎え、 

         会場での来校とオンライン生受講を実施


                                      「野生の学校」    校長   養老孟司氏


               自然という生命をめぐる旅。

                わたしたちとこの星のために。


奄美大島 嶺山公園                          編集局イメージ


奄美大島 土盛海岸                          編集局イメージ                      


奄美大島 ハートロック                        編集局イメージ 


野生の学校実行委員会(Founder:上野 哲矢)が中心となり、奄美大島で自然を学び、体験する一日限定の野外講義を2024/11/23(土)に養老孟司先生を迎え開催します。


私たち人間など、生命のゆりかごであるこの星の自然に学び知性と向き合い、意見を交わす機会として。さまざまな分野のマスターの声に耳を傾け、フィールドワークやワークショップを重ねて実体験を紡ぐ、それが「野生の学校」です。


奄美大島の大自然に抱かれた、山々やサンゴ礁の太平洋を望む屋外広場にて(雨天時は緑が丘小学校体育館が会場)、滋味あふれる奄美食材や黒糖焼酎などの飲食を共にしながら、自然の草木を加工してのおもちゃ作り体験などを行い、太平洋に陽が沈む薄暮の時間に開始される養老先生の授業も含む2時間の講義に耳を傾けながら夜を迎えます。


奄美の伝統行事「八月踊り」                     編集局イメージ


講義の後は島唄の宴を開催し、奄美の伝統行事「八月踊り」なども体験いただけます。


野生の学校実行委員会(Founder:上野 哲矢)が中心となり、奄美大島で自然を学び、体験する一日限定の野外講義を2024/11/23(土)に養老孟司先生を迎え開催します。


私たち人間など、生命のゆりかごであるこの星の自然に学び知性と向き合い、意見を交わす機会として。さまざまな分野のマスターの声に耳を傾け、フィールドワークやワークショップを重ねて実体験を紡ぐ、それが「野生の学校」です。



【参加方法】

■会場参加チケット

大人5,000円/中高生3,000円 島民割:大人4,000円/中高生2,000円 ※小学生以下無料

奄美大島の会場で行われる「野生の学校」の全てのカリキュラムに参加が可能なチケット。

メインカリキュラムの屋外講義に加え、駐車場からの送迎や工作体験、島唄ライブ、会場内での飲食(有料)、を13時の開場から21時の終了までお楽しみいただけます。


■オンライン受講チケット(2,000円)

「野生の学校」のメインカリキュラム、養老孟司校長先生や各先生による約2時間の「屋外講義」のオンライン生配信を視聴頂けます。

お支払金額の一部を奄美大島の子供たちの招待参加費用として活用致します。

※2週間アーカイブとして視聴可能です


【野生の学校概要】

開催日時:2024/11/23(土) 13:00~21:00

開催場所:YURAU 〒894-0508鹿児島県奄美市笠利町大字用安1314-2

※雨天時会場:緑が丘小学校体育館 〒894-0507 鹿児島県奄美市笠利町喜瀬1570


<時間割>

13:00~    開校 ※「食」の時間として野生の学校終了まで飲食ブースを営業

14:00~16:00 「工作」の時間:奄美の草木を使った手作り工作授業

17:00~19:00  「屋外講義」 ※オンライン生配信を実施

       養老孟司校長先生の授業/奄美の各先生からのお話/先生方による座談会

19:00~21:00 「音楽」の時間:島唄と島踊りによる交流会


<野生の学校:先生方>

第一回校長:養老孟司先生 …「バカの壁」等の著書多数。医学博士、解剖学者、東京大学名誉教授。昆虫採集や講演等で奄美大島に数多く来島。

教頭   :麓 憲吾先生 …島興しと文化を次世代に繋ぐため、FM局開設等活動を展開

教員   :平城 達哉先生…奄美博物館学芸員であり10年以上奄美の生き物を観察

重田 美咲先生…奄美大島の集落に残された文化や祭を守り伝えている

こども先生 …奄美市立緑ヶ丘小学校の生徒達が草木工作の先生を努めます


編集後記

奄美群島の有人島は 8島があります。
奄美大島 、 喜界島 、 加計呂麻島 、 請島 、 与路島 、 徳之島 、 沖永良部島 、 与論島になり、総人口は約10万人になります。


奄美大島 を中心にして奄美群島とは長いお付き合いで当Webサイトにおいても色々な見どころをご紹介いたしております。一部ではありますがアーカイブリンク記事にてご紹介いたしますのでご覧ください。


鎹八咫烏 記
石川県 いしかわ観光特使
伊勢「斎宮」明和町観光大使


協力(敬称略)

紅山子(こうざんし)


※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。


アーカイブ リンク記事をご覧ください。


三集落、宇検村の精神とは!
『結い』の心でみんなでむらづくり ~奄美大島~


奄美大島 宇検村 へだ【人口105人・62世帯】平田集落

波静かな焼内湾に面し、海の美しい集落です。 まだまだ結いの心の色濃く残っている人の心も自然も豊かなところです。 亜熱帯植物も育ち、美しい草花や鳥の鳴き声に感動がいっぱいです。


奄美大島の阿室校区では、村外就職などによる急激な人口減少、 それに伴う小中学校の存続の危機に直面し、全住民の意向調査を経て平成21年に「阿室校区活性化対策委員会」(以下、委員会)を結成。「母校を守りたい」という強い決意から、何度も話し合いを重ね、人口を増やすための打開策として、住民自らが「親子山村留学制度」の仕組みをつくり、活動をスタートさせました。


 同制度により、I・Uターンを中心に移住者が増加したことで、学校の休校が回避されたほか、農水産業を担う重要な担い手として、地域の振興に大きく貢献しています。 更に、移住者等の外部からの視点が農山漁村の価値を生み出し、伝統野菜の復活や高齢者が農業を継続できる仕組みづくりなど、新しい活動が展開されたことで、学校の存続のみならず、校区全体の活力につながっています。


これらの取組みが評価され、平成29年度豊かなむらづくり全国表彰において、農林水産大臣賞を受賞するとともに、農林水産祭のむらづくり部門で天皇杯を受賞されました。


本号では集落の過疎化を止めるだけでなく、さらに発展させ、住民の皆さんの知恵『結い』の心でみんなでむらづくりをされている奄美大島の西南部に位置する、かっては周りから限界集落(失礼)のようにみられていた阿室(あむろ)集落を紹介します。


阿室(あむろ)集落の自然環境保全を守る会

『鹿児島県宇検村(うけんそん)』


奄美大島 宇検村 あむろ【人口72人・34世帯】阿室集落

ウミガメのふ化を見守る心温まる人たち
さあ、海で大きくなって戻っておいで・・・と都会に行った若者に呼び掛けているよう


~地区概要~

本組織が活動する阿室集落は、奄美大島の西南部に位置し、平成29年に村制施行100周年を迎えた宇検村の中心部から1時間ほど車で走ったところにあります。
活動範囲は、畑5.5ha、水路1.6km、 農道2.1km、ため池1カ所。


~主な取組~

本組織は、半数以上が非農業者で構成されており、農道の草刈りや水路の泥上げ、集落内の景観維持など、地域ぐるみで様々な活動を行い、阿室集落の多面的機能を支えています。


本集落を含む「阿室校区活性化対策委員会」は、昨年度、第56回農林水産祭むらづくり部門において、地域活動の功績が評価され、天皇杯を受賞しました。


その中で本組織は、主要作物であるタンカンの栽培に欠かせない通作道路等の軽微な補修、耕作放棄地の発生防止対策、また防風樹の維持管理といったむらづくり活動の中でも重要な役割を担っています。


人口減少で小中学校存続の危機にさらされた過去をもつ阿室集落は、集落の活性化に向けて多くのI・Uターン者を受け入れています。


本組織は、今後も一人ひとりが様々な分野で役割を持ってシマ(集落)を盛り上げ、「結の精神」の下、助け合いながらさらに楽しく活動していくことと思います。


平成29年度天皇杯受賞者受賞理由概要 むらづくり部門

「結い」の心でみんなでむらづくり

○集団等の名称 阿室校区活性化対策委員会(代表 後藤 恭子)

○所 在 地 鹿児島県大島郡宇検村

○受 賞 理 由


・地域の沿革と概要(詳細)

宇検村は奄美大島の西南部に位置し険しい連峰によって近隣市町村と隔てられ村の90%以上を山林が占めている。阿室校区は、焼内湾奥の村の中心部から入江伝いに車で約1時間走ったところにあり、平田、阿室及び屋鈍の3集落からなっています。


同校区は古くから半農半漁で生計を立ててきた地域であり現在の人口は220人程で、相互に助け合う「結いの精神」のもと、水産業と限られた耕地でサトウキビやタンカン、ニンニク等を生産。


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG TOKIO 2020「阿室(あむろ)・屋鈍(やどん)・平田(へだ)三集落、宇検村の精神とは!『結い』の心でみんなでむらづくり 」~奄美大島~
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/4041118



「奄美群島国立公園」が新たに指定!


奄美群島


平成29年3月7日(火)、国内で34カ所目の国立公園として、「奄美群島国立公園」が新たに指定されます。テーマ は「生命 にぎわう亜熱帯のシマ ~森と海と島 人 (しまっちゅ )の暮らし~」


百合ヶ浜 鹿児島県大島郡大金久海岸沖 干潮時に沖合い約1.5キロに現れる幻の砂浜。
年齢の数だけ星砂をを拾えば、幸せになれると言われている。


奄美群島国立公園の新規指定について

奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、喜界島、徳之島、沖永良部島及び与論島で構成される奄美群島に新たに国立公園が指定されることになります。


奄美群島は、国内最大規模の亜熱帯照葉樹林が広がり、大陸や日本本土との分離・結合を繰り返した島々の地史を背景に、アマミノクロウサギをはじめとする多種多様な固有で希少な動植物が生息・生育するとともに、世界有数の速度で今も隆起するサンゴ礁段丘、琉球石灰岩の海食崖やカルスト地形、世界的北限に位置するサンゴ礁のほか、マングローブや干潟など多様な自然環境を有する地域です。


また、奄美群島国立公園に含まれる奄美大島及び徳之島は、昨年4月に公園区域の大規模拡張を行った西表石垣国立公園の西表島、昨年9月に新たにやんばる国立公園として指定した沖縄島北部とともに、世界自然遺産候補地にもなっています。


魅力あふれる「奄美群島国立公園」に、ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。「奄美群島国立公園」に、ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。


1 奄美群島国立公園の指定理由

①景観(同一風景中、我が国の風景を代表する傑出した自然の風景地) 奄美群島は鹿児島県の南部に位置し、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、喜界島、徳之島、沖 永良部島及び与論島等の島嶼で構成される地域である。


当該地域は、世界的にも数少なく国内では最 大規模の亜熱帯照葉樹林、日本列島の形成過程を反映して形成されたこれらの島々の地史を背景に生 息・生育する固有動植物及び希少動植物、世界有数の速度で今も隆起するサンゴ礁段丘、琉球石灰岩 の海食崖やカルスト地形、世界的北限に位置するサンゴ礁、マングローブや干潟等多様な自然環境を 有している。


近年、照葉樹林、干潟、サンゴ礁等の景観に対する関心の高まりにより、様々な希少な生物が生息 し、その雰囲気が感じられる豊かな生態系を有する地域や海域そのものに対する風景の評価が高まっ ており、国立公園として評価することが必要となっている(「国立・国定公園の指定及び管理運営に 関する提言」平成 19 年3月、国立・国定公園の指定及び管理運営に関する検討会)。


また、平成 22 年度に国立・国定公園総点検事業の結果が公表され、当該地域の自然環境が我が国 を代表する傑出した地域であると評価され、新規に国立公園の指定を行う候補地として選定された。


以上を踏まえ、奄美群島は、日本列島の形成過程を反映して形成された島々の地史を背景に多くの 固有種が集中して分布する国内最大規模の亜熱帯照葉樹林の生態系を中心として、自然性の高い河川 景観、干潟・マングローブ生態系、サンゴ礁生態系といった多様な生態系が複合的に一体となった景 観を風景型式とし、これらと一体的なリアス海岸の景観や琉球石灰岩のカルスト地形の景観、人と自 然の関わりを示す有形無形の文化景観をも有する、我が国を代表する傑出した地域である。


②規模(区域面積が原則として1万 ha 以上(島嶼)) 本国立公園の区域面積は 42,181ha(陸域)である。


③自然性(原生的な景観核心地域が原則として約 2,000ha 以上) 本国立公園の原生的な景観核心地域は、住用川及び川内川中流部、湯湾岳、井之川岳、丹発山など であり、その合計区域面積は 15,497ha である。
<参考:特別保護地区:5,248ha、第1種特別地域:9,125ha、海域公園地区:1,124ha>


④利用(大人数による利用が可能) 景勝地や海浜巡り、亜熱帯照葉樹林の散策、カヌー体験、ダイビング、グラスボートによる海中景 観探勝、海水浴、本地域固有の動物等の観察など、利用の多様性に富んでいる。


⑤地域社会の共存(地域社会の理解の獲得) 住民説明会の開催や関係市町村の同意を経て、指定するものである。


以上、「国立公園及び国定公園の候補地の選定及び指定要領(平成 25 年5月 17 日付け環自国発第 1305171 号 環境省自然環境局長通知)」に記載される要件を満たすことから、本地域を国立公園に指 定する。


また、本国立公園のテーマを「生命 い の ち にぎわう亜熱帯のシマ~森と海と島 人 しまっちゅ の暮らし~」とし、琉球 弧の形成の歴史を示す海岸等の優れた景観を保全し、地史を反映して進化をとげた固有の動植物等で 構成される亜熱帯照葉樹林生態系を積極的に管理して、その健全性の維持・回復と希少動植物の絶滅 リスクの回避、低減を図るとともに、地域特有の自然や伝統的な自然とのかかわりを感じることがで きる質の高い自然体験や環境学習の場と機会を提供することにより、地球の生物の多様性の確保に寄 与し、地域の暮らし・営みと自然環境保全のバランス維持に貢献する国立公園を目指す。


なお、既に奄美群島国定公園に指定されている地域の一部は本国立公園の区域に編入し、国定公園 の指定を解除する。


2 地域の概要

奄美群島は、トカラ列島と沖縄諸島の間に飛び石状に点在する島嶼群で、南北は北緯 27 度0分 53 秒から同 28 度 32 分 30 秒、東西は東経 130 度 02 分 16 秒から同 128 度 23 分 50 秒の海域に位置し、 有人8島で構成される。総面積は、1,231.39 ㎢で、それぞれ奄美大島 712.47 ㎢、加計呂麻島 77.39 ㎢、請島 13.34 ㎢、与路島 9.35 ㎢、喜界島 56.93 ㎢、徳之島 247.77 ㎢、沖永良部島 93.64 ㎢、与論 島 20.47 ㎢となっている。


この群島は九州から台湾まで約 1,200km にわたって連なる弧状列島に属し、ユーラシアプレートと フィリピン海プレートの接点に位置する。現在の姿は主に新生代の新第三紀からの隆起・沈降と、第 四紀のサンゴ礁の発達に伴う琉球石灰岩の堆積によって形成され、ユーラシア大陸や日本列島との接 続と分断を繰り返しながら形成された島嶼だと考えられている。


このような地史により、大陸等と接続している時代に生物が移動定着し、その後の分断により隔離 されることで遺伝的な変異を蓄積させて独自の進化を遂げ、古い形質を残したまま現在まで生き残っ た固有種(固有亜種)の多い生物相が形成されたとされている。


気候帯としては温帯的要素と熱帯的要素を併せ持つ「亜熱帯」に属し、黒潮の影響も受けて一年を 通じて温暖・多湿で降水量が多く、特に奄美大島は年平均降水量が 3,000 ミリ近い国内有数の多雨地 帯となっている。


こうした地理的な要因から、奄美群島は世界の動物地理区の旧北区と東洋区の境界となっていると ともに、植物地理区の全北区界と旧熱帯植物界の境界にもなっており、生物地理的に南方系要素と北 方系要素が混在する生物分布の地理的移行帯となっている。


(1)景観の特性(詳細は下記のURLにて)

ア 地形・地質 

イ 植生

ウ 野生動植物

エ 海域

オ 文化景観


(2)利用の現況(詳細は下記のURLにて)


(3)社会経済的背景(詳細は下記のURLにて)

ア 土地所有別

イ 人口及び産業


 奄美群島国立公園 公園計画(詳細は下記のURLにて)


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG TOKIO 2020「世界遺産候補 奄美群島の魅力すべて紹介! 34カ所目となる魅力あふれる国立公園『奄美群島国立公園』の誕生です!」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2093417



古来より、海の彼方からやってくる来訪者『まれびと(稀人)』
を歓迎しもてなす文化を持つ奄美の人々とは

わぬやこのシマに 親ハロジうらぬ わぬ愛しゃしゅん人ど わ親ハロジ



ふるさと祭り

唄や踊りは島の祝い事や祈りの場に欠かすことができません。島人の喜び・悲しみを島の方言でうたいあげた「島唄」は、独特のこぶしと高い裏声が特徴。郷土料理とともに島唄を聞かせてくれる飲食店もあります。


チヂン(太鼓)をたたき、輪になって唄い踊る「八月踊り」や、祝いの場の締めくくりの定番「六調」踊りも特徴的。伝統行事の多くは旧暦で行っており、各集落ごとに今も続けられています。


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG TOKIO 2020「古来より、海の彼方からやってくる来訪者『まれびと(稀人)』を歓迎しもてなす文化を持つ奄美の人々とは(その弐)」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/4086061



生命にぎわう亜熱帯のシマ~森と海と島人の暮らし~(その参)


平瀬マンカイ 海のかなたの楽園という意味のネリヤカナヤから神を招き五穀豊穣を祈る祭事


奄美群島の文化

奄美群島では、人の生活圏域と森林地域や海域が近接し、生活はこれらの自然と密接に関わりを持ってきました。このため、集落内外にこれらを示す痕跡を見ることができ、現在のくらしや風習の中にも古くから続く人と自然との関わりを見ることができます。

群島の各地には、神の降り立つ山(神山)や集落を訪れる海の神が立ち寄る小島(立神)、山(森)、島(岩礁)があり、集落には、神の通る道や祭祀を行うアシャゲやトネヤといった建造物、これらを中心とした集落構造、クラゴーやホーといった採水池が残されているほか、山中では、かつての生活で利用されていた古道や耕作地跡、炭窯跡なども見ることができます。

これらの文化を知ることは、奄美群島国立公園の魅力のひとつとして、訪れた人々により豊かな体験をもたらしてくれます。


シュノーケリング体験 奄美の海の人魚!?


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG TOKIO 2020「奄美群島国立公園  生命にぎわう亜熱帯のシマ~森と海と島人の暮らし~(その参)」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/4094364



古代染色奄美大島紬&琉球の彩りあふれる染織物


奄美泥染め 古代天然染織工房 金井工芸


奄美泥染めについて

奈良東大寺や正倉院の献物帳に「南島から褐色紬が献上された」との記録が残されています。 それが奈良朝(710~784年)の頃、約1300年ほど前になります。


そんな起源がある本場奄美大島紬は分担業で製織され、糸、絣染めを行う工程として泥染めを行います。


奄美大島に自生する車輪梅(方言:テーチ木)を煮出した染料(タンニン酸)と 亜熱帯気候、
150万年前の古代地層などの影響で鉄分豊富な泥田で染め上げる手法です。


奄美大島紬村


本場奄美大島紬の歴史

古 代

大島紬の起源は定かではないが、養蚕の適地である奄美大島では、古くから絹織物が作られていたようです。


染色は、本土で行われていた古代染色と同じ技法で、奄美に自生するテーチ木やその他の草木を使 って行われていて、これが現在の本場奄美大島紬の、テーチ木と泥による染色のルーツとされています。


明治時代以前

初期の大島紬は、手紬糸を用いて地機で織られ、自家用として島民が着用していましたが、1720年(享保5年)頃、薩摩藩より『紬着用禁止令』が出され、大島紬は薩摩藩への貢物として作られるようになりました。


明治時代

1870年代に入ると、大島紬は商品として市場で取引が開始され、大きな人気を博するようになりました。この頃から奄美大島独特の泥染めが定着し始めました。

1895年(明治28年)原料糸として練玉糸が導入されました。

1897年(明治30年)頃、高機で織られるようになり、製織能率が向上しました。

1901年(明治34年)鹿児島県大島紬同業組合(本場奄美大島績協同組合の前身)が設立され、大島紬の品質向上と信用保持に努める目的で、製品の検査が始められました。

1902年(明治35年)頃には、締機が開発され、現在の本場奄美大島紬の精巧で緻密な柄を作りだす技術が出来ました。


大正時代以降

1921年(大正10年)ほぼ全ての大島紬が本絹糸で作られるようになりました。

1958年(昭和32年)頃、絣の摺り込み染色法と抜染加工法が開発されました。

1975年(昭和50年)国の伝統的工芸品に指定されました。

時代とともに多種多様な大島紬が開発され、伝統を守りながら、技術の改善と発展を図って、今日に至ります。


琉球の彩りあふれる染織物



国指定の伝統工芸品が16点ある沖縄。
そのうち染織物が13点も選ばれています。 ルーツや特徴、魅力を紹介します。


沖縄県立博物館・美術館の学芸員(美術工芸担当)で、
染織物の達人 篠原 あかねさんによると


伝統的染織物の宝庫・沖縄

陶芸や織物、染物など、数多くの伝統工芸が根付く沖縄。なかでも染織物は、10種以上が現在でも受け継がれています。


沖縄 琉球紅型(びんがた)


「沖縄の染物といえば、華やかな色彩が印象的な『紅型』が有名ですが、織物も豊富です。素材は、『芭蕉』、『苧麻(ちょま)』、『木綿』、『絹』などがあり、『花織』、『かすり』などの多様な技術が彩られます。


沖縄本島でも北部、中部、そして南部にそれぞれ特徴のある織物があります。また離島でも、宮古島や八重山諸島には『上布』と呼ばれるものが、久米島では『久米島紬』が作られています。日本でもトップクラスの多さですよ」と話す篠原さん。


各地域に多彩な織り方があるのが特徴。例えば、那覇で織られている『首里織』には、浮き糸で模様を織りだす「花織」や、平織に経糸(たていと)だけを浮かせた「ロートン織」など7種以上の織りがあります。地域によって素材も織り方もさまざまです。


沖縄の染織物13種 美しい仕上がりで多くの人を魅了する沖縄の染織物。

沖縄で生まれ、受け継がれてきた13種をご紹介します。


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-4 TOKIO 2020 古代染色奄美大島紬&琉球の彩りあふれる染織物
https://tokyo2020-4.themedia.jp/posts/8296756



奄美の伝統的・伝説的な
建築と集落と文化を次の時代に伝えるために!


寄せては返す波の音に耳をくすぐられながら、空と海との一体感を心ゆくまで味わうことができる、全棟がプライベートな特等席。


全棟に共通する空間のこだわりは、すぐ目の前にひろがる海と室内の間が全てガラス、という開放感。それでいて、さりげなく海まで伸びるコンクリート壁や広く取られた屋外デッキによって、プライバシーもしっかり確保されています。奄美の伝統建築に敬意を表した贅沢な木の天井の下で、刻々と移ろいゆく海の色を眺めれば、時が経つのを忘れてしまいそう。


伝泊 The Beachfront MIJORA

「伝泊」とは、“伝統的・伝説的な建築と集落と文化”を次の時代に伝えるための古民家を再生した宿泊施設で、現在奄美大島、加計呂麻島、徳之島が運営しています。


MIJORA(みじょら)とは、「三鳥屋(みどりや)」という小さな集落の古い呼び名です。三鳥屋の静かな海岸に佇む、新築ながら随所に奄美の伝統を感じさせる所から「伝泊 The Beachfront MIJORA」と名付けられました。


本施設を設計した奄美大島出身の建築家・山下保博(東京都渋谷区、アトリエ・ 代表)が2017年に設計したリゾートホテル「ネストアット奄美ビーチヴィラ」(大島郡龍郷町)は、2019年「アジア・パシフィックプロパティ・アワード」を受賞しました。


「伝泊 The Beachfront MIJORA」 は、奄美大島出身の建築家・山下保博が手がけるヴィラ形式の宿泊施設で、奄美大島の北部、奄美空港より車で約10分の静かな海辺に位置しています


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-3 TOKIO 2020 伝泊The Beachfront MIJORA 「奄美の伝統的・伝説的な建築と集落と文化を次の時代に伝えるために!」
https://tokyo2020-3.themedia.jp/posts/7032477



※現在、2400件余の記事掲載、下記のサイトからご覧ください。


ZIPANG-9 TOKIO 2020 (VOL-9)
https://tokyo2020-9.themedia.jp/


ZIPANG-8 TOKIO 2020 (VOL-8)
https://tokyo2020-8.themedia.jp/


ZIPANG-7 TOKIO 2020 (VOL-7)
https://tokyo2020-7.themedia.jp/


ZIPANG-6 TOKIO 2020 (VOL-6)
https://tokyo2020-6.themedia.jp/


ZIPANG-5 TOKIO 2020 (VOL-5)
https://tokyo2020-5.themedia.jp/


ZIPANG-4 TOKIO 2020 (VOL-4)
https://tokyo2020-4.themedia.jp/


ZIPANG-3 TOKIO 2020 (VOL-3)
https://tokyo2020-3.themedia.jp/


ZIPANG-2 TOKIO 2020(VOL-2)
https://tokyo2020-2.themedia.jp/


ZIPANG TOKIO 2020 (VOL-1)
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/



ZIPANG-9 TOKIO 2020

日本の精神文化と国土の美しさについて再発見 その1. 全世界との情報の共有化 その2. 偏り、格差のないローカリティの尊重! その3. 美しきものへの学び、尊敬、関心を高める教育と推進

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