秋季特別展 みやびの世界
「魅惑の源氏物語」
紫式部によって著された『源氏物語』は、現代に至るまで千年にわたり読み継がれてきた古典の名作です。
平安時代に書かれたにもかかわらず、深い人間洞察力に基づく個性的な登場人物が織りなす波乱万丈のストーリーや、洗練された美意識によって紡がれた詩的で美しい言葉など、多くの人々を魅了し続け、その後の物語文学や日本文化に大きな影響を与えました。
写本や研究も膨大で、日本文学の金字塔というべき存在です。また物語文学や和歌といった文学の分野だけでなく、香道、能楽などの芸能にも影響を与え、絵画や工芸のデザインソースともなり、二次創作物も数えきれません。日本が世界に誇る『源氏物語』の文化史を紹介し、『源氏物語』の魅力の一端を紐解きます。
国宝 宇治香箱 徳川美術館蔵
「宮廷文化の華」
天皇と皇族、そして天皇に仕える人々によって構成されていた宮廷では、四季折々に行われていた年中行事や儀式、『古今和歌集』に代表される和歌や『源氏物語』に代表される物語文学、宮廷生活の中でつちかわれてきた装束や香など、さまざまな文化が誕生しました。
宮廷で誕生した文化は「都風」を意味する言葉「雅び」で形容され、同時代そして後世の人々にとってあこがれの対象ともなりました。
本展では、平安時代以降の宮廷の人々が中心となって作り上げ、伝え続けてきたこれら宮廷の文化について紹介します。
見どころ展示作品(一部)
国宝 源氏物語絵巻 蓬生 徳川美術館蔵 9月22日~10月6日公開
国宝 源氏物語絵巻 柏木(二)徳川美術館蔵 10月8日~10月20日公開
紫式部図(部分)狩野岑信筆 石山寺蔵 10月16日~11月4日公開
国宝 源氏物語絵巻 東屋(一)徳川美術館蔵 10月22日~11月4日公開
扇に夕顔模様小袖 松坂屋コレクション J.フロントリテイリング資料館蔵
9月22日~10月14日公開
概要
日程 2024年9月22日(日) ~ 11月4日(月・振休)
休館日 月曜日
※9/23(月・振休) 10/14(月・祝) 11/4(月・振休)は開館、9/24(火)10/15(火)11/5(火)は休館
時間 10:00~17:00(備考:最終入館は16:30まで)
開催場所 徳川美術館・名古屋市蓬左文庫
料金 有料:一般1600円 高大生800円 小中生500円
※毎週土曜日は高校生以下無料
※20名様以上の団体は一般1,400円、高大生700円、小中生400円
お問い合わせ先
徳川美術館 電話: 052ー935-6262
アクセス
市バス:基幹2系統「徳川園新出来」下車徒歩3分
JR:中央本線「大曽根」駅南口下車徒歩8分
鎹八咫烏 記
石川県 いしかわ観光特使
伊勢「斎宮」明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
徳川美術館
紅山子(こうざんし)
※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。
アーカイブ リンク記事をご覧ください。
『日本文化伝統の薫り』徳川御三家筆頭 尾張徳川家の徳川美術館
源氏物語絵巻より竹河(国宝 平安時代12世紀)徳川美術館所蔵
徳川美術館のあゆみ
徳川美術館は、江戸時代の大名家・尾張徳川家に伝えられた重宝、いわゆる「大名道具」を収蔵する美術館です。徳川義親によって昭和6年(1931)に設立された公益財団法人徳川黎明会が運営する私立美術館で、昭和10年に開館しました。
総石高61万9500石を領した大大名・尾張徳川家に伝えられた重宝のほか、明治維新後は徳川宗家(将軍家)や紀伊徳川家など大名家の売り立て品を購入、また岡谷家や高松家など多くの篤志家からの寄贈品を収めてさらに充実し、戦中戦後の災難混乱を免れて現在に至っています。
昭和62年(1987)秋には開館50周年を記念して実施された増改築工事が完成、名品コレクション展示室が加わることによって、より一層充実した展示をご覧いただけるようになりました。
収蔵品は徳川家康の遺品をはじめ、初代義直(家康9男)以降の尾張徳川家の歴代当主やその家族らの遺愛品を中心に、総数およそ1万件余りにおよびます。
源氏物語絵巻 橋姫 徳川美術館所蔵
世界的にも有名な国宝「源氏物語絵巻」をはじめ国宝9件、重要文化財59件、重要美術品46件を含み、徳川美術館ならではの種類の豊富さ、質の高さ、そして保存状態の良さを誇っています。
明治維新や第二次世界大戦の戦災などによって、多くの大名家の伝来品が散逸してしまった今日、徳川美術館の収蔵品は大名家のコレクションとして唯一まとまった存在です。また尾張徳川家の記録や文書類を収める研究機関・徳川林政史研究所を姉妹機関にもつ点でも、他に例を見ない美術館です。
大名の生活と文化を紹介する名品コレクション展示室では、尾張徳川家当主の生活の場であった名古屋城二之丸御殿を、時代考証に基づいて部分的に復元しています。美術品とそれらが使われた空間との一体的な体系展示によって、美術品単体の美にとどまらず、日本の伝統的な「構成の美」「取り合わせの美」を鑑賞することができます。さらに有形文化財として登録されている本館では、特別展や企画展示を随時開催しています。
平成16年(2004)には、近世大名庭園を再現した池泉回遊式の日本庭園が隣接する徳川園内に作られ、尾張徳川家伝来の古書籍を収蔵する名古屋市蓬左文庫に完成した展示棟と徳川美術館が連絡通路によって一体化し、徳川園一帯は大名文化を総合的に体感できるスペースとなりました。
徳川美術館は「大名道具とは何か?」「近世大名とは何か?」という問いに答えることのできる我が国唯一の美術館です。江戸時代の大名文化と、日本が誇る歴史遺産を今に伝える中心的施設として、徳川美術館はあゆみを続けています。
徳川美術館 外観
(詳細は下記のURLよりご覧ください。)
ZIPANG TOKIO 2020「 最高の魅力『日本文化伝統の薫り』徳川御三家筆頭尾張徳川家の徳川美術館 」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2570027
大蒔絵展&国宝・源氏物語絵巻
漆(うるし)で絵や文様を描き、それに金粉や銀粉を蒔きつけて装飾を施す「蒔絵」は、日本文化において長きにわたり和様の美の象徴であり続けています。
国宝 源氏物語絵巻 宿木一(絵)平安時代 12世紀 徳川美術館
みどころ
第1章
源氏物語絵巻と王朝の美
平安時代、宮廷を中心とした貴族文化が爛熟して、和様の美の規範が生まれました。なかでも平安後期には、宮廷貴族たちの優雅な生活環境を背景として、純日本的な意匠の蒔絵(まきえ)調度が完成をみせます。国宝「源氏物語絵巻」は紫式部の『源氏物語』を絵画化した作品で、貴族の私的な生活の場に設置された調度類の具体的な様相を伝えています。
また、小野道風(おののみちかぜ)、藤原佐理(ふじわらのすけまさ)、藤原行成(ふじわらのゆきなり)ら三蹟(さんせき)の時代に和様の書が完成し、金銀を用いた豪華な料紙装飾による美麗な冊子や巻物が制作されました。その文様や葦手(あしで)絵には、蒔絵の意匠とも共通点が見出され、素材を超えた和様意匠の完成をみることができます。
(詳細は下記のURLよりご覧ください。)
ZIPANG-7 TOKIO 2020大蒔絵展&国宝・源氏物語絵巻【徳川美術館】
https://tokyo2020-7.themedia.jp/posts/42553079/
天智天皇から始まる小倉百人一首
石山寺 紫式部像
57. めぐりあひて見しやそれともわかぬまに雲隠れにし夜はの月かな 紫式部
56. あらざらむこの世のほかの思ひ出に今ひとたぴのあふこともがな 和泉式部
62. 夜をこめてとりのそらねははかるともよに逢坂の関は許さじ 清少納言
天智天皇御製 「秋の田の刈穂の庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつゝ」
昭和56年建立 青谷仁三郎奉納 横井時常揮毫
小倉百人一首 一覧
1. 秋の田のかりほの庵の苫を荒みわがころも手は露に濡れつつ 天智天皇 2. 春すぎて夏来にけらし白たへのころもほすてふあまの香具山 持統天皇 3. あしひきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む 柿本人麻呂 4. 田子の浦にうちいでて見れば白たへの富士の高嶺に雪は降りつつ 山部赤人
5. 奥山にもみぢ踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき 猿丸太夫 6. かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れぱ夜ぞふけにける 中納言(大伴)家持 7. あまの原ふりさけ見ればかすがなるみ笠の山にいでし月かも 安倍仲麻呂
8. わが庵は都のたつみしかぞ住む世を宇治山と人は言ふなり 喜撰法師
9. 花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに 小野小町 10. これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関 蝉丸 11. わたの原八十島かけて漕ぎいでぬと人には告げよあまの釣舟 参議(小野)篁 12. あまつ風雲のかよひ路吹きとぢよをとめの姿しばしとどめむ 僧正遍昭 13. つくばねの峰より落つるみなの川恋ぞ積りて淵となりぬる 陽成院 14. みちのくの忍ぶもぢずり誰ゆゑに乱れそめにしわれならなくに 河原左大臣(源融) 15. 君がため春の野にいでて若菜摘むわがころも手に雪は降りつつ 光孝天皇 16. 立ち別れいなばの山の峰に生ふるまつとし聞かばいざ帰り来む 中納言(在原)行平 17. ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは 在原業平朝臣 18. すみの江の岸による波よるさへや夢のかよひ路人目よくらむ 藤原敏行朝臣 19. なにはがた短きあしのふしのまもあはでこの世をすごしてよとや 伊勢 20. わびぬれば今はた同じなにはなるみをつくしてもあはむとぞ思ふ 元良親王 21. 今来むと言ひしばかりに長月の有明の月を待ちいでつるかな 素性法師 22. 吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風を嵐と言ふらむ 文屋康秀 23. 月見ればちぢにものこそ悲しけれわが身ひとつの秋にはあらねど 大江千里 24. このたびはぬさも取りあへずたむけ山もみぢのにしき神のまにまに 菅家(菅原道真) 25. 名にし負はば逢坂山のさねかづら人に知られで来るよしもがな 三条右大臣(藤原定方) 26. 小倉山峰のもみぢ葉心あらば今ひとたびのみゆき待たなむ 貞信公(藤原忠平) 27. みかの原わきて流るる泉川いつ見きとてか恋しかるらむ 中納言(藤原)兼輔 28. 山里は冬ぞ寂しさまさりける人目も草もかれぬと思へば 源宗干朝臣 29. 心あてに折らばや折らむ初霜の置きまどはせる白菊の花 凡河内躬恒 30. 有明のつれなく見えし別れより暁ばかりうきものはなし 壬生忠岑 31. 朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪 坂上是則 32. 山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬもみぢなりけり 春道列樹 33. ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ 紀友則 34. たれをかも知る人にせむ高砂の松も昔の友ならなくに 藤原興風 35. 人はいさ心も知らずふる里は花ぞ昔の香に匂(にほ)ひける 紀貫之 36. 夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月宿るらむ 清原深養父 37. 白露に風の吹きしく秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞ散りける 文屋朝康 38. 忘らるる身をば思はずちかひてし人の命の惜しくもあるかな 右近 39. 浅茅生の小野のしの原忍ぶれどあまりてなどか人の恋しき 参議(源)等 40. 忍ぶれど色にいでにけりわが恋はものや恩ふと人の問ふまで 平兼盛 41. 恋すてふわが名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか 壬生忠見 42. ちぎりきなかたみに袖をしぼりつつ末の松山波越さじとは 清原元輔 43. あひ見ての後の心にくらぶれば昔はものを思はざりけり 中納言(藤原)敦忠 44. あふことの絶えてしなくばなかなかに人をも身をも恨みざらまし 中納言(藤原)朝忠 45. あはれとも言ふべき人は思ほえで身のいたづらになりぬべきかな 謙徳公(藤原伊尹) 46. ゆらのとを渡る舟人かぢを絶え行くへも知らぬ恋の道かな 曾禰好忠 47. 八重むぐら茂れるやどの寂しきに人こそ見えね秋は来にけり 恵慶法師 48. 風をいたみ岩打つ波のおのれのみくだけてものを思ふ頃かな 源重之 49. み垣もり衛士のたく火の夜はもえ昼は消えつつものをこそ思へ 大中臣能宣朝臣 50. 君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひけるかな 藤原義孝 51. かくとだにえやはいぶきのさしも草さしも知らじなもゆる思ひを 藤原実方朝臣 52. 明けぬれば暮るるものとは知りながらなほ恨めしき朝ぼらけかな 藤原道信朝臣 53. 歎きつつひとりぬる夜の明くるまはいかに久しきものとかは知る 右大将道綱母 54. 忘れじの行く末まではかたければ今日を限りの命ともがな 儀同三司母 (藤原伊周の母 高階成忠の娘 貴子) 55. 滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ 大納言(藤原)公任 56. あらざらむこの世のほかの思ひ出に今ひとたぴのあふこともがな 和泉式部 57. めぐりあひて見しやそれともわかぬまに雲隠れにし夜はの月かな 紫式部 58. ありま山ゐなの笹原風吹けばいでそよ人を忘れやはする 大弐三位 59. やすらはで寝なましものをさ夜ふけてかたぶくまでの月を見しかな 赤染衛門 60. 大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ずあまの橋立 小式部内侍 61. いにしへの奈良の都の八重桜今日九重ににほひぬるかな 伊勢大輔 62. 夜をこめてとりのそらねははかるともよに逢坂の関は許さじ 清少納言 63. 今はただ思ひ絶えなむとばかりを人づてならで言ふよしもがな 左京大夫(藤原)道雅 64. 朝ぼらけ宇治の川霧絶え絶えにあらはれわたる瀬々の網代木 中納言(藤原)定頼 65. 恨みわびほさぬ袖だにあるものを恋にくちなむ名こそ惜しけれ 相模 66. もろともにあはれと思へ山桜花よりほかに知る人もなし 大僧正行尊 67. 春の夜の夢ばかりなる手枕にかひなく立たむ名こそ惜しけれ 周防内侍 68. 心にもあらでうき世にながらへぱ恋しかるべき夜はの月かな 三条院 69. 嵐吹くみむろの山のもみぢ葉は竜田の川のにしきなりけり 能因法師 70. 寂しさにやどを立ちいでてながむれぱいづくも同じ秋の夕暮 良暹法師 71. 夕されば門田の稲葉おとづれてあしのまろ屋に秋風ぞ吹く 大納言(源)経信 72. 音に聞くたかしの浜のあだ波はかけじや袖の濡れもこそすれ 祐子内親王家紀伊 73. 高砂のをのへの桜咲きにけりと山のかすみ立たずもあらなむ 権中納言(大江)匡房 74. うかりける人を初瀬の山おろし激しかれとは祈らぬものを 源俊頼朝臣 75. ちぎりおきしさせもが露を命にてあはれ今年の秋もいぬめり 藤原基俊 76. わたの原漕ぎいでて見ればひさかたの雲居にまがふ沖つ白波 法性寺入道前関白太政大臣(藤原忠通) 77. 瀬を旱み岩にせかるる滝川のわれても末にあはむとぞ思ふ 崇徳院 78. 淡路島かよふ千鳥の鳴く声にいく夜寝覚めぬ須磨の関もり 源兼昌 79. 秋風にたなびく雲の絶え間よりもれいづる月の影のさやけさ 左京大夫(藤原)顕輔 80. 長からむ心も知らず黒髪の乱れて今朝(けさ)はものをこそ思へ 待賢門院堀川 81. ほととぎす鳴きつるかたをながむれぱただ有明の月ぞ残れる後徳大寺左大臣(藤原実定) 82. 思ひわびさても命はあるものをうきにたへぬは涙なりけり 道因法師 83. 世の中よ道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる 皇太后宮大夫(藤原)俊成 84. 長らへばまたこの頃やしのばれむうしと見し世ぞ今は恋しき 藤原清輔朝臣 85. 夜もすがらもの思ふ頃は明けやらでねやのひまさへつれなかりけり 俊恵法師 86. 歎けとて月やはものを思はするかこち顔なるわか涙かな 西行法師 87. むらさめの露もまだひぬまきの葉に霧たちのぼる秋の夕暮 寂蓮法師 88. なには江のあしのかり寝のひとよゆゑ身をつくしてや恋ひわたるべき 皇嘉門院別当 89. 玉の緒よ絶えなば絶えね長らへば忍ぶることの弱りもぞする 式子内親王 90. 見せばやな雄島のあまの袖だにも濡れにぞ濡れし色は変らず 殷富門院大輔 91. きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろにころもかた敷きひとりかも寝む 後京極摂政前太政大臣(藤原良経) 92. わが袖は潮ひに見えぬ沖の石の人こそ知らね乾(かわ)くまもなし 二条院讃岐 93. 世の中は常にもがもななぎさ漕ぐあまのを舟の綱手かなしも 鎌倉右大臣(源実朝) 94. み吉野の山の秋風さ夜ふけてふるさと寒くころも打つなり 参議(源)雅経 95. おほけなくうき世の民におほふかなわが立つそまに墨染の袖 前大僧正慈円 96. 花さそふ嵐の庭の雪ならでふりゆくものはわが身なりけり入道前太政大臣(西園寺公経) 97. 来ぬ人をまつほの浦の夕なぎにやくやもしほの身もこがれつつ 権中納言(藤原)定家 98. 風そよぐならの小川の夕暮はみそぎぞ夏のしるしなりける 従二位(藤原)家隆 99. 人も惜し人も恨めしあぢきなく世を思ふゆゑにもの思ふ身は 後鳥羽院 100.ももしきや古き軒ばの忍ぶにもなほあまりある昔なりけり 順徳院
滋賀県西部の大津市中心部にほど近い、琵琶湖西岸の山裾にあります。旧官幣大社・勅祭社で、社殿は近江造り・昭和造りといわれ、近代神社建築の代表として登録文化財となっています。
開運へのみちびきの神、産業文化学問の神として崇敬が深く、また漏刻(水時計)・百人一首かるた・流鏑馬(やぶさめ)で知られ、境内に時計館宝物館があり、漏刻・日時計なども設けられています。また、神前結婚式のほか、初宮詣(お宮参り)・七五三・車のおはらいや各種祈願なども申し受けておられます。
天智天皇
御祭神・御神徳
御祭神 天智天皇(てんじてんのう)またの御名 天命開別大神 (あめみことひらかすわけのおおかみ)
御神徳 時の祖神 開運・導きの大神 文化・学芸・産業の守護神
昭和天皇陛下 イメージ Ⓒ鎹八咫烏
昭和50年5月26日午前10時、昭和天皇は近江神宮に行幸されました。
比良の山比叡の峯のみえてゐて琵琶の湖暮れゆかむとす
と詠まれました
天皇・皇后両陛下(現:上皇陛下・城皇后陛下) イメージ Ⓒ宮内庁
その後、昭和54年、当時の皇太子・同妃両殿下にご参拝いただきましたが、平成の御代に入り、今上天皇・皇后両陛下におかれましては、平成2年11月7日近江神宮御鎮座50年祭にあたり、御製・御歌をたまわりました。その後、平成6年10月28日、今上天皇・皇后両陛下の御親拝を拝するところとなりました。
近江神宮50年祭にあたり
天皇陛下御製
日の本の国の基を築かれしすめらみことの古思ふ
皇后陛下御歌
学ぶみち都に鄙に開かれし帝にましぬ深くしのばゆ
かるたの聖地『 近江神宮 』
憧れの朱の楼門
(詳細は下記のURLよりご覧ください。)
ZIPANG TOKIO 2020「天智天皇から始まる小倉百人一首、そこは かるたの聖地『 近江神宮 』 憧れの朱の楼門(前編)」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2384663
近江神宮 流鏑馬神事
6月4日(日) 近江神宮流鏑馬神事 武田流 日本古式弓馬術協会奉納
第38代天智天皇をまつる近江神宮は、天智天皇の古都、近江大津宮(大津京)跡に鎮座する神社です
滋賀県西部の大津市中心部にほど近い、琵琶湖西岸の山裾にあります。旧官幣大社・勅祭社で、社殿は近江造り・昭和造りといわれ、近代神社建築の代表として登録文化財となっています。
開運へのみちびきの神、産業文化学問の神として崇敬が深く、また漏刻(水時計)・百人一首かるた・流鏑馬(やぶさめ)で知られ、境内に時計館宝物館があり、漏刻・日時計なども設けられています。
0コメント