ZIPANG-9 TOKIO 2020 2024 JAGDA【亀倉雄策賞】【新人賞】展 ギンザ・グラフィック・ギャラリー 特別展


令和6年1月1日午後4時10分頃発生した、能登半島地震で被害を受けた皆さに、
心よりお見舞い申し上げます。(編集局)



                      ギンザ・グラフィック・ギャラリー 特別展 

              2024 JAGDA 亀倉雄策賞・新人賞展




初夏を彩る特別展

gggでは7月22日より、本年の「亀倉雄策賞」、「JAGDA新人賞」受賞結果を紹介する特別展を開催します。JAGDA(公益社団法人日本グラフィックデザイン協会)は、1978年に発足し、現在では、全国に約3,000名の会員を擁するアジア最大規模のデザイン団体となりました。「グラフィックデザインの力で、コミュニケーション環境を革新していく。」というヴィジョンを掲げ、デザイン年鑑の発行や展覧会・セミナー、地域振興やデザインの権利保護などの活動をおこなっています。



【特別展2024 JAGDA 亀倉雄策賞・新人賞展について】

1978年に設立したJAGDAは、約3,000名の会員を擁するアジア最大規模のデザイン団体です。年鑑『Graphic Design in Japan』の発行や展覧会・セミナーの開催、デザイン教育、公共デザインや地域振興への取り組み、国際交流など、デザインによるコミュニケーション環境の向上のためにさまざまな活動を行っています。


今回、年鑑『Graphic Design in Japan 2024』出品作品の中から、毎年選出している
「亀倉雄策賞」※「JAGDA新人賞」※の受賞記念展をgggで開催します。


1階では、「亀倉雄策賞」を受賞した北川一成氏による「KAMIZU(かみず)」に登場する“八百万の神さまのつかい”が来場者を出迎えます。地階では、「JAGDA新人賞」受賞者による三名三様のバラエティに富む世界を繰り広げて、真夏の東京に彩を添えます。



※JAGDA初代会長・亀倉雄策(1915–97)の業績をたたえた「亀倉雄策賞」は、1999年の創設以来、毎年、年鑑『Graphic Design in Japan』全出品作品の中から、最も優れた作品とその制作者に贈られます。


※「JAGDA新人賞」は、今後の活躍が期待される有望なグラフィックデザイナーに贈る賞として、1983年に創設、125名のデザイナーを輩出しています。選考対象者は、39歳以下のJAGDA正会員です。




今年初めてgggで同時開催となった亀倉雄策賞展と新人賞展

■会期

2024年7月22日(月)~8月24日(土)

■会場

ギンザ・グラフィック・ギャラリー (ggg)

東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F/B1

■展示概要

ギャラリー1階では、亀倉雄策賞を受賞した北川一成氏によるアートプロジェクト「KAMIZU」をご紹介します。日本人が古くから大事にしてきた精神や思想を体現する、八百万の神さまのつかいたちに、ぜひ会いに来てください。また、地階では新人賞受賞者、岡﨑真理子氏、坂本俊太氏、山口崇多氏の3名による、個性豊かなヴィジュアル作品をお楽しみいただけます。

■開館時間

11:00-19:00

■休館日

日曜・祝日 / 入場無料


公益財団法人DNP文化振興財団の「ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)」は、全国各地で行われる、芸術文化を通じて豊かな社会づくりに参加する“企業メセナ”を顕在化し、その社会的意義や存在感を示すことを目的とした企業メセナ活動を認定する制度「This is Mecenat」に認定されています。


■関連イベント

会期中、受賞者とゲストによるトークイベントを開催予定です。


■同時期に開催する「日本のグラフィックデザイン2024」について

東京ミッドタウン・デザインハブ(東京・六本木)にて、年鑑『Graphic Design in Japan 2024』の掲載作品の中から約300点を実物と映像で展示します。

○会期 : 2024年7月1日(月)~8月25日(日) 11:00~19:00 会期中無休

○会場 : 東京ミッドタウン・デザインハブ
(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F)

○入館料 : 無料


■掲載書籍

年鑑『Graphic Design in Japan 2024』

(2024年7月発行予定/六耀社刊/予価16,500円)

【2024 JAGDA「亀倉雄策賞」「新人賞」受賞者について】


■第26回亀倉雄策賞

広く世界のデザイン界に影響を与えた亀倉雄策氏(1915–97)の業績をたたえ、グラフィックデザインのさらなる発展をめざして1999年に創設した賞です。毎年、年鑑『Graphic Design in Japan』出品作品の中から、最も優れた作品とその制作者に対して贈られます。グラフィックデザインの芸術性や本質を追求した亀倉の遺志を尊重し、普遍性と革新性を持ったグラフィックデザインを顕彰しています。


今回は、北川一成氏のアートプロジェクトのデザイン「KAMIZU」に決定しました。「KAMIZU」は、八百万の神などをモチーフとしたさまざまなキャラクターによる各種アイテムやイベント展開などを通じて、日本文化の持つ精神性や価値、思想などを広く伝えていくアートプロジェクトです。


京都、神戸、東京を中心に、神社や老舗などとのコラボレーションを通じ、さまざまな展開を行っています。独特のデザインで1990年代から後進デザイナーに多くの影響を与えてきた北川氏による、常識を覆すディレクションと突出した造形力が高く評価されました。


北川一成 アートプロジェクトのデザイン「KAMIZU」ヤオヨロズヤ


■北川一成(きたがわ いっせい)(東京会員)

GRAPH(グラフ)代表。1987年筑波大学卒業。あらゆる領域におけるビジュアルデザインはもちろん、ビジネスやコミュニケーションのあり方までを設計するブランディングを多数手掛ける。経営資源となりうる強度のあるデザインと、売上目標達成や企業イメージ向上などの成果をもたらすアイデアが、多くの企業経営者の支持を得る。近年の実績に「アイフル」「ハナマルキ醸造 麹 研究室」「本家西尾八ッ橋」など。AGI(国際グラフィック連盟)会員。ADC賞、TDC賞、JAGDA新人賞ほか受賞多数。NY ADC賞、D&AD賞をはじめ、国内外の審査員を歴任。テレビ出演にNHK「ビジネス新伝説 ルソンの壺」、テレビ東京「カンブリア宮殿」など。


■JAGDA新人賞2024

毎年、『Graphic Design in Japan』出品者の中から、今後の活躍が期待される有望なグラフィックデザイナー(39歳以下)に「JAGDA新人賞」を授与しています。この賞は1983年から、デザイナーの登竜門として、現在第一線で活躍する125名のデザイナーを輩出するなど、デザイン・広告関係者に注目されています。

今回は、新人賞対象者139名の中から厳正な選考の結果、岡﨑真理子氏・坂本俊太氏・山口崇多氏の3名が選ばれました。


■岡﨑真理子(おかざき まりこ)(東京会員)

1984年生まれ。東京都出身。慶應義塾大学卒業後、オランダ・アムステルダムのGerrit Rietveld Academie(ヘリット・リートフェルト・アカデミー)でグラフィックデザインを学ぶ。実務経験を経て2018年よりフリー。’22年REFLECTA, Inc.(リフレクタ)設立。現代美術をはじめとした文化領域に深くコミットし、観察とコンセプチュアルな思考に基づいた編集的/構造的なデザインを探求している。


岡﨑真理子 芸術祭の総合デザイン「横浜トリエンナーレ」横浜トリエンナーレ実行委員会


岡﨑真理子 アートイベントの総合デザイン「EASTEAST_TOKYO 2023」イーストイースト


■坂本俊太(さかもと しゅんた)(東京会員)

1993年生まれ。大阪府出身。2017年武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。同年博報堂入社。現在hakuhodo DXD所属。’20年より、クリエイターズクラブ「NEW(ニュー)」を運営。’23年JAGDA賞受賞(デジタルメディア)。


坂本俊太 紙製品専門店のポスター「SUPER PAPER MARKET」福永紙工


坂本俊太 グラフィック作成アプリケーション「脳波書」博報堂


■山口崇多(やまぐち あがた)(東京会員)

1988年東京都生まれ。福岡県育ち。2016年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。10(テン)を経て’21年にcollé(コル)設立。


山口崇多 宿泊施設のブランディング「くろしお想」フリーゲート白浜


山口崇多 デザインイベント出品作品「きさくな思いと無関心な顔」
フィーチャードプロジェクツ


※記載された内容などは発表日現在のものです。今後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。



鎹八咫烏 記
石川県 いしかわ観光特使
伊勢「斎宮」明和町観光大使


協力(敬称略)

紅山子(こうざんし)


※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。



アーカイブ リンク記事をご覧ください。


~出雲大社~ 八百萬の神々と共に

出雲大社とは


出雲大社「神迎祭」


大国主大神様が国づくりによって築かれた国は、「豊葦原の瑞穂国」と呼ばれ、あらゆるものが豊かに、力強く在る国でした。大神様は国づくりの後、築かれた国を私たち日本民族を遍く照らし治める天照大御神様へとお還し(国土奉還=国譲り)になりました。


そこで天照大御神さまは国づくりの大業をおよろこびになり、その誠に感謝なさって、これから後、この世の目に見える世界の政治は私の子孫があたることとし、あなたは目に見えない世界を司り、そこにはたらく「むすび」の御霊力によって人々の幸福を導いて下さい。また、あなたのお住居は「天日隅宮(あめのひすみのみや)」と申して、私の住居と同じように、柱は高く太い木を用い、板は厚く広くして築きましょう。そして私の第二子の天穂日命をして仕えさせ、末長くお守りさせます。


と申されました。こうして大国主大神様は目に見えない世界を司られ、天照大御神様の御命令によって高天原の諸神がお集まりになり、大国主大神様のために宇迦山の麓に壮大なる宮殿が造営されました。そして大国主大神様は永久にお鎮まりになって人々の幸福のために慈愛をそそいで下さることになり、今に至るまで厚い信仰をお受けになっています。


出雲大社 明治の御遷宮


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-2 TOKIO 2020「 八雲立つ出雲の国が神の国 ~出雲大社~ 八百萬の神々と共に 」
https://tokyo2020-2.themedia.jp/posts/5479758



天下無双の大廈「出雲大社 御本殿」


出雲大社の御本殿


「天下無双の大廈(二つと同じものが無い壮大な神殿)」と称えられる御本殿は、
悠久の歴史の中でその度々の御造営遷宮と御修造遷宮を繰り返し、今にその姿を受け継いできました。 現在の御本殿は延享元年(1744)に御造営されており、昭和27年に国宝に指定されました。


御本殿の高さは8丈(24メートル)にも及び、“大社造”と呼ばれる日本最古の神社建築様式を 今に伝えています。その特徴は切り妻、妻入りの構造で、平面は九本の柱が田の字型に配置された 正方形の間取りとなっています。 その中心には心御柱と称する太柱があり、その正面向かって右側の側柱との間は板壁となって殿内が仕切られ、この壁の奥に大国主大神が御鎮座されている御内殿(御神座)があります。 従って、御神座は御本殿と同じ南向きではなく、西向きになります。 御内殿の前室には板壁に接して御客座があり、天之常立神・宇麻志阿斯訶備比古遅神・神産巣日神・高御産巣日神・天之御中主神の別天神5柱の神をお祀りしており、 又、中心の柱である心御柱の近くには大国主大神の御子神である和加布都努志命(牛飼神)がお祀りされています。


出雲大社の創建

出雲大社の御祭神の大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)様は、神代の昔、人々のために国づくりに汗を流され、国土を開拓されて、農耕・漁撈など山野河海の生業、医薬禁厭の法などをお授けになられ、人々の日々の暮らしのすみずみに至るまでシアワセの種蒔きをなされ、いしずえを成しととのえ結ばれました。そして、国づくりなされた国土を御皇室の御祖先の天照大御神様に〝国譲り(国土奉還)〟なされ、神事(かみごと)の世界、幽世(かくりよ)という目に見えない世界、神々の世界、タマシイの世界をお治めになられる大神として、壮大な御神殿にお鎮まりになりました。


その御神殿は、広く厚い板を用いて御造営なされ、太く長い御柱は地下の岩盤に届くほどに地中深く突き固められ、御屋根に掲げられる千木(ちぎ)はたなびく雲を貫くほどと、その壮大な様が『古事記』(712)・『日本書紀』(720)に言い継ぎ語り継がれています。 また、『出雲国風土記』(733)には、祖神の八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)が〝国引き〟をなさって国形を造られた後、国づくりをなされた大国主大神様を「天の下造らしし大神」と称えて大神様のお住まいを多くの神々集われて築かれた。それゆえに、この地域をキヅキと言うと、地名起源に御神殿の御造営を語っています。また別に壮大な御神殿ゆえに、長い長い測りをもって御造営されたことなどが記されています。


「天の下造らしし大神」と称えられました大国主大神様の御神績とお住まいの御造営につきまして、我が国の古典中の古典にその様子がこれほどまでに記されているのは出雲大社に限られたことで、極めて特殊な事柄として語り継がれています。それはすなわち、いかに数限りない人が大国主大神様をお慕いしお祈りを結び、そしてその期待にお応えになられたかという広大無辺なる御神徳を称えた証であり、その祈りは親から子へ、子から孫へと代々に祈り継がれ、後世の御遷宮御造営にも伝え継ぎ具現されてきたのです。それゆえにも、御造営に関わります古代の古文書記録には、「国中第一の霊神」とも称えられています。


出雲大社


「平成の大遷宮」とは

皆様方の御心添え、御力添えを戴き「出雲大社平成の大遷宮」の事業は順調に進み、平成25年5月10日には「本殿遷座祭」を斎行致し、大国主大神様には麗しく蘇った御本殿にお還りになりました。その後も大神様と由縁ある神々がお鎮まりになる御社殿の御修造遷宮等事業は続き、平成28年3月をもって、全ての御社殿の御遷宮御修造はじめ当初予定の事業はほぼ完了しました。


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-2 TOKIO 2020 ~ 出雲大社『遷宮渡し』~「さらにより良き御遷宮をの思い 平成31年3月までに…新元号、4月1日に事前公表へ 」
https://tokyo2020-2.themedia.jp/posts/5486470



神々集う出雲大社 ‘‘神在月” のお祭りとは

全国の神々が令和元年11月6日~13日まで出雲大社に集まり、22日には出雲を去ります。


手前から銅鳥居、拝殿、御本殿


銅鳥居は、出雲大社の神域の荒垣正門にたちます。この碧銅の鳥居は、寛文六(1666)年六月
毛利輝元の孫綱広の寄進になるものです。


現在の拝殿(はいでん)は、昭和34年5月に竣功しました。通常は参拝者の御祈祷が行われ、古伝新嘗祭等のお祭の他、さまざまな奉納行事が行われます。


拝殿宇豆柱の礎石は、愛知県の岡崎石(重量13トン)が運ばれ、工事請負は、桃山時代から長く棟梁の家として続いた伊藤平左衛門氏があたられ、拝殿の錺金具も美術的にも価値あるものをとの考えから、東京芸術大学の山脇洋三・若林作司両教授が設計されました。


八百萬の神々と共に ~ 神 在 祭 ~


御神像 境内の入り口手前右手の出雲大社主祭神、大国主大神の「ムスビの御神像」。
左手には「御慈愛の御神像」をご覧になれます。


遙かな昔、大国主大神様は国づくり・人づくりをなされ、数限りない私たちの祖先に、より良い暮らしをとのさまざまな業(わざ)をお教えになりました。そして、この国は天照大御神様のご子孫が治められるようにと、国譲り(奉還)なさいました。


この時に、私たちの住んでいる目に見える顕事(あらわにごと)※の世界は天照大御神様が、私たちが授かり生かされるイノチ・タマシイのことなど人智の及ばない目に見えない神事(かみごと)の世界は大国主大神様が分担して治められることになりました。


※顕事(あらわにごと)とは 「書紀」では「顕露、此をば阿羅播弐(アラハニ)と云ふ」として名詞と解し、後世「あらはにのこと」と訓読したところから生じた語。ーコトバンクより


以来、目に見えない神事(かみごと)の世界を主宰(しゅさい)される大国主大神様は生きとし生けるものの幸栄(さきはえ)のために「むすび」の御霊力をお授けになっております。


その〝おはたらき〟により大国主大神様がお鎮まりになられる出雲大社には、1年に1度全国の神々がお集いになり、さまざまな「縁結」のお話し合いをなされます。


この「縁結」とは男女の縁はもちろんですが、さまざまな人と人、人と物などのあらゆるつながりである「むすび」を意味しています。大国主大神様を〝縁結の大神様〟 と申し上げるのも、神々の会議を主宰なさる大神様だからです。


この神議(かみはかり)は旧暦10月に行われますので、古くより出雲では旧暦10月のことを「神在(かみあり)月」と呼んでおります。


そこで、出雲大社では旧暦10月10日の夜に「神迎神事・神迎祭」、旧暦10月11日から17日までの1週間は「神在祭」を奉仕いたしております。


出雲大社 神在祭


出雲大社“神々のお集い”は、令和元年11月6日夕刻~11月13日夕刻


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-4 TOKIO 2020 神々集う出雲大社 ‘‘神在月” のお祭りとは〜〝しあわせの御縁〟を結ぶ神々のサミット〜
https://tokyo2020-4.themedia.jp/posts/7262895



亀倉雄策氏との想い出


日本グラフィックデザイナー協会初代会長の亀倉雄策氏        Ⓒ鎹八咫烏


今頃になって想い返すのが昭和61年9月に、日本グラフィックデザイナー協会初代会長の
亀倉雄策氏の「デザイン」についてのお話であります。当時はグラフィックデザインの全盛時代でした。亀倉氏を始め、伊藤憲治、河野鷹思、永井一正、福田繁雄etc……は超一流で、


中でも、亀倉氏は東京オリンピックのロゴマークを始め、あの忘れもしない卓越した写真技術を駆使して秒速を超える100m競争ダッシュの瞬間を捉えたポスター他、様々なグラフィック全般に関わり、一躍国際的にその名を知らしめたのである。


私なんぞは未だ駆けだしの青二才。ビクビクもんでしたが…初めて氏のオフィスに伺った時のお聞きした内容の一部をご紹介致したく、暫しのお時間を賜れば有難く…m(_ _)m


亀倉雄策氏は今回ご紹介する株式会社サンゲツのロゴマークをデザインした日本におけるグラフィックデザインの先駆者である。


これほどデザインが世の中に浸透し、クローズアップされた時代がかってあっただろうか(昭和61年頃のことです。現在は当たり前のことで、むしろ無くてはならないもの)。ポスター、著書の表紙、広告、各種商品ブランドのCIマーク、包装デザイン、街中の看板、ウインドウディスプレイetc. ・・・


現代の私たちは、様々なグラフィックデザインと接して生きている。そして暮らしの基礎となる建築にも、グラフィックの世界は大きく深くかかわり始めている。


東京オリンピックのポスター、シンボルマークのデザイン、また、グッドデザインのロゴマークやNTTのCI革命は、私たち一般の生活者にも大きな意識改革をもたらした。


🦇「NTTやグットデザインのロゴマーク、東京オリンピックのシンボルマークというように、我々一般にもかなり馴染みが深く、そういう意味ではグラフィックデザインが、ここ数年一般の生活者からもかなり注目されるようになってきたと思うのですが如何でしょうか?」


亀倉雄策氏「う~ん。その点では確かにずいぶん変わってきたとは言えますね。
でも、デザインとは何かということになると、まだまだ一般の人はよくわかっていないんじゃないかな。デザインというのはそんなになまやさしいものじゃありませんからね。あえて言うならば、デザインは自分の生活の中のたえず身のまわりにあるもの、つまり人間の生活そのものということです。近代では全ての要素がそれぞれのデザイナーによって手掛けられたもので、デザインに取り囲まれて生きていると言っても過言ではありません。」


🦇「身近なところからデザインは始まっている、ということでしょうか」


亀倉雄策氏「そうです。そもそも民芸や工芸というのは、職人さんが生活の知恵※としていろいろな点を考慮して練り上げてきたものです。ほら、包丁にしても、まな板にしても、すごくきれいな格好をしているでしょう。それらは全部、誰かがデザインしたというものでもなくて、職人さん自身が「こうすると使い易い、この飾りはいらない、というように様々な目的に応じてつくり、それが結果的には今日まで美しさが残るデザインとなった・・・そういうものなんです。」


🦇「現代は(昭和61年)日本でも海外でもほとんどがマスプロダクションで、すべて機械を通してつくられ、コツコツと手でつくることは少ないですからね。」


亀倉雄策氏「ですから、デザイナーがキチっと計算して線を引き、その中にその人の美的感念や人生観みたいなものも含まれてくるわけです。私はまったくのグラフィックデザイナーで、毎日自分の手で線を引いてつくっていますから、どのようにデザインすればどういう形で人間の中に入り込めるかと、いろいろなことを考えます。そうして考えたものが『デザイン』でしょうね。」


あれから31年、当時の氏の言葉を反芻すると… 今、パンデミックの真っ只中にいる我々を見通すかの如く、未来に向けて地球人への叱咤激励のお言葉だったのか⁉と… 現状を考えれば考えるほど耳が痛い・・・(合掌)


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-5 TOKIO 2020 ‘‘古今折衷” 伝統の技が日本のインテリアを甦らせる…壁紙「SHITSURAHI(室礼)」が世界で評価!
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/17120332



※現在、2300件余の記事掲載、下記のサイトからご覧ください。


ZIPANG-9 TOKIO 2020 (VOL-9)
https://tokyo2020-9.themedia.jp/


ZIPANG-8 TOKIO 2020 (VOL-8)
https://tokyo2020-8.themedia.jp/


ZIPANG-7 TOKIO 2020 (VOL-7)
https://tokyo2020-7.themedia.jp/


ZIPANG-6 TOKIO 2020 (VOL-6)
https://tokyo2020-6.themedia.jp/


ZIPANG-5 TOKIO 2020 (VOL-5)
https://tokyo2020-5.themedia.jp/


ZIPANG-4 TOKIO 2020 (VOL-4)
https://tokyo2020-4.themedia.jp/


ZIPANG-3 TOKIO 2020 (VOL-3)
https://tokyo2020-3.themedia.jp/


ZIPANG-2 TOKIO 2020(VOL-2)
https://tokyo2020-2.themedia.jp/


ZIPANG TOKIO 2020 (VOL-1)
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/



ZIPANG-9 TOKIO 2020

日本の精神文化と国土の美しさについて再発見 その1. 全世界との情報の共有化 その2. 偏り、格差のないローカリティの尊重! その3. 美しきものへの学び、尊敬、関心を高める教育と推進

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